「Go To」一部旅行サイトで突然の割引縮小 ちまたでは冷めた意見も…

「Go Toトラベル」利用者が殺到したことに関連し、大手宿泊予約サイトが次々と割引条件を縮小させている…

2020/10/13 07:40


新幹線はやぶさ
(Mustang_79/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

政府の観光支援策「Go Toトラベル」。利用者が殺到したことに関連し、大手宿泊予約サイトが次々と割引条件を縮小させていることが物議を醸している。

「こんな少ない割引額だったらキャンペーンを利用する意味がない」という声も多く、今後大きな波紋に広がりそうだ。



■実質50%オフ

新型コロナウイルスの影響で瀕死状態にある宿泊施設など、各地の観光関連事業者を救済するため7月末から実施されている経済政策「Go Toトラベル」。

旅費は35%も割引(上限額は1泊あたり1万4,000円)になり、さらに旅行代金の15%相当になる地域共通クーポン券(上限額は1泊あたり6,000円)が支給されるというもので、平常時の旅行より実質半額負担で旅行を楽しめるということになる。


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■一部サイトでは割引終了

「じゃらん」や「ヤフートラベル」「一休.com」といった大手宿泊予約サイトでこの旅費割引額の上限が1万4,000円から3,500円に大幅引き下げされたのは10日のこと。

キャンペーン利用者が想像以上に多かったことから、各予約サイトに割り振られた給付金があっという間に底をつく可能性が生じ、割引額を大きく落としたと見られる。

これまで通りの割引額を提示しているサイトもまだまだあるが、そこももしかしたら時間の問題かもしれない。ちなみにドコモ系列である「dトラベル」では「ご好評につき給付金額の予算上限に達しましたので、販売終了」とお知らせを出しており、すでに予算を使い切ってしまったことを明かしている。


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■落胆の声

「Go Toトラベル」の利用を考えているうちに今回の状況を迎えてしまった人も多い。

都内に住む20代男性は「かなりしょぼい施策になってしまったという印象」、同じく来月利用を考えていたという30代男性は「ニュースを聞いてますます利用することはなくなるだろうなと思った」という落胆の声も聞こえている。

一方で、家族へのコロナ感染を警戒する向きも依然として多く、「今の感染状況ではいくら割引になっても遠出する勇気はない」(20代の女性)「高齢の家族と同居しているので感染が怖い。トラベルもイートも利用していない」(30代の女性)という声もあり、キャンペーンの内容に興味を示さない層も一定数あった。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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