今年は12年ぶりに「台風上陸」ゼロか 沖縄に上陸しない理由も気象予報士が解説
11月に台風が上陸したのは過去に一度だけ。このままだと「台風上陸なし」の一年に?
気象予報士の千種ゆり子です。あと2ヶ月で今年も終わりですが、今年は12年ぶりに日本への台風上陸が0になる可能性が高まってきました。
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■11月の台風上陸は過去1回のみ
記憶に新しい2019年の台風19号の上陸は、10月12日。過去のデータを見ても数年に1回は、10月に台風が上陸することがあります。しかし11月にもなると、台風の上陸はほぼなくなります。1951年の統計開始以降で11月に台風が日本に上陸したのは1度だけです。
ということで、今年は台風が上陸しない可能性がかなり高まってきたのです。もしこのまま台風の上陸がないまま2020年が終われば、2008年以来12年ぶりのことです。
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■沖縄への台風上陸が過去0回の理由とは
よく台風の影響を受けるイメージのある沖縄。じつはその沖縄には、台風が「上陸」したことはありません。なぜでしょうか? 答えのカギは、台風の「上陸」の定義にありました。
気象庁の定義する「上陸」とは「台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線」に達すること。ここに沖縄が含まれていないことから、「台風は沖縄には上陸しない」とされているのです。