ニトリ、カインズの珪藻土アイテム 環境局は「自己処分控えて」と警鐘
珪藻土を用いた『ニトリ』と『カインズ』の商品が波紋を呼んでいる現在。処分方法について確認してみると…。
22日、家具販売の『ニトリ』が、現在販売している珪藻土(けいそうど)を使用した9商品に、法令の基準値を超えるアスベストが含まれている可能性があるとして、自主回収の実施を発表。
ホームセンターの『カインズ』も同様の可能性があるとし、計17商品を回収する旨を発表している。
■会社側の対応は…
多くのユーザーに衝撃を与えた今回の発表。
『ニトリ』公式サイトでは「回収方法をご案内させていただくまで、商品はごみ等で廃棄せずに、ビニール袋に2重に入れ、テープ等で封をした上で保管をお願いいたします」と周知し、決して自己判断で処分せぬよう喚起している。
「商品を削ったり割ったりした場合、また、破損した際には石綿(アスベスト)が飛散する恐れがございます」とも記しており、商品を破壊した場合にリスクが高まるとした。
『カインズ』も同様に「お手持ちの商品をビニール袋に入れ、テープ等でしっかりと封をして回収まで保管をお願い致します。ごみとして廃棄したり、指定の方法以外で返却したりしないようにお願いいたします」とアナウンス。
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■それでも止まらない自己処分
しかしツイッター上でユーザーの声を見ると、セルフで珪藻土商品を処分しようとする人も少なくない。
「自宅にある珪藻土アイテムがニトリ、カインズで購入したものか分からない」「少しの時間でも手元に置いておきたくない」などの理由からくる不安が大きいと推測される。
中には「ニトリ商品でないと分かってるけど、珪藻土の商品は全部捨てたい」「安全確認されてる商品だけど、もう今までのように使いたくない」といった声も散見された。
そこで記者は今回、廃棄物の処分について「東京都環境局」に取材を敢行。こういったケースの対応について詳しい話を聞いた。