取材現場で見かける“無礼マスコミ”、イベント運営側のリアルな意見を聞いた

記者会見や記者発表会に行くとある「胸糞」な風景に出くわすことがある。

2020/12/29 09:00


記者会見
(写真はイメージ)

日々各地で芸能人が登場する記者発表会やPRイベントが開催されている。新商品発表や舞台挨拶、さらには謝罪会見と多岐にわたる。

それを取り上げようとマスコミ各社が現地に集結するのだが、同業として恥ずかしくなるような無礼カメラマンと遭遇することがたびたびある。



■「針のむしろ」状態

今年開催されたとある記者発表会。イベントスタートまで15分を切る中、タレントが登場するステージ前には数名のカメラマンが集まり、撮影位置をめぐってイベント運営スタッフを取り囲むように抗議を続けていた。

あるカメラマンは「こんな位置から撮れるわけないだろ。わかる? 本当にわかってる?」と少々恫喝気味にスタッフを詰問し、撮影スペースの拡張を要求。

この記者発表会は公平な抽選によって撮影位置が決まるというスタイルだったが、そのカメラマンの引いたクジは明らかに悪い位置で、とにかく「この場所からだと撮れない」と一歩も引かない。しかもタチの悪いことに、古くからの友人なのか別メディアのカメラマンもそれに同調して「うんうん、その通り。はやく対応してくれ」と声を飛ばしていた。


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■「僕らがとりあげないと」

確かに厳しい場所だとは思ったが、レンズ次第では撮れないこともない。そもそもクジ運が悪かったのが彼の運の尽きだったわけだが、レンズの距離が合わないのか、クレームで少しでもいい場所に変えてもらおうと必死なのだ。

発言は終始タメ口で、イベント運営スタッフを下に見ていることが気になった。結果的に抗議が奏功し、撮影スペースが変更になると急に笑顔になり「うん。僕らがとりあげないとPRに繋がらないでしょ? わかります?」と、最後まで上から目線で“口撃”していたのが印象的だった。

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■イベント運営側はどう見ている?
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