疫病除けの「赤べこ」が品薄状態で入手困難に? 現状を製造元に聞いた
丑年と新型コロナ除けで注文が殺到中の赤べこ。今買える場所はどこか…
福島県会津地方の郷土玩具「赤べこ」は疫病除けの言い伝えがあり、昨年の新型コロナ流行期から注目が集まった。今年は丑年ということもあり、製造元に注文が殺到し品薄状態となっている。
■武士や農家の副業がはじまり
「赤べこ」のべこは会津地方の方言で牛を意味し、また疫病から人々を守るという古くからの言い伝えがある。赤べこの赤は、魔除けの色とされ、体に描かれた黒い斑点は、江戸時代に流行した天然痘を人間に代わって引き受けた痕だと言われている。
400年前に武士や農家の副業として赤べこ作りが始まり、専門の職人へと受け継がれた。
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■綾瀬はるかも訪れた野沢民芸
現在会津地方には製造業者が3つあるが、それぞれの業者で色や形が違っている。西会津町にある野沢民芸は、多くのメディアに登場し話題を呼んでおり、黒と白の「開運べこ」やヘッドホンをつけた赤べこ・「ヘッドホンべこ」も即完売してしまう人気ぶり。
昨年後半には、女優の綾瀬はるかがNHKの番組収録のために工房を訪れ、自身が色付けした「はるかべこ」を完成させた。
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■工房にも在庫がほとんどない
代表の早川氏は、まず現在の状況について「工房にも在庫がほとんどない状態」と話す。昨年11月初めから注文が殺到し、製造が追いついていないという。
野沢民芸では、赤べこ以外にも会津地方の縁起物・起き上がり小法師(こぼし)などの製造も行っているが、年明けからは赤べこ一本の製造に切り替えても追いつかないそうだ。
もともとは問屋を通して土産品店等に卸していたが、東日本大震災以降は自社の通販サイトを立ち上げた。「一人ひとりのお客さんとの触れ合いを大事にしたい」という早川代表やスタッフの想いから現在は自社サイトでの販売に重点を置いている。