今年の桜前線はいつ頃? 開花の仕組みと合わせて気象予報士が解説
桜が開花するために必要なのは「暖かさ」だけじゃない? 気象予報士・千種ゆり子さんの解説は…
立春を過ぎ、暦の上では春。あと1ヶ月も経てば桜シーズンが目前です。感染を防ぎながら桜シーズンを楽しむにはどうしたらいいのか。今から考えておけば、きっと桜を満喫できるはず。気象予報士・桜YouTuberの千種ゆり子がご提案します。
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■桜開花は冬の寒さと春の暖かさで
前年の秋までに出来上がって休眠に入った桜のつぼみは、冬の厳しい寒さによって目を覚まします。これを「休眠打破」と言います。その後春に暖かくなることで、桜は開花します。
意外かもしれませんが、桜が咲くには冬の厳しい寒さによる目覚めが必要。「温暖化が進むと桜が咲かなくなる」と言われているのはこのためです。
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■平年より早めの開花に
今冬はたびたび寒波が流れ込みましたが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、休眠打破は鈍めのところが多いとみられます。しかし、2月から3月にかけては高めの気温が予想されています。
この2つの要因が相殺し合いながらも、結果としては春の暖かさの影響の方が強く残り、平年より早めに咲くのではないかとみられています。
東京では、だいたい平年並みの3月21日に開花、30日に満開を迎える予想です。関東から西では、早ければ3月下旬には桜シーズンが到来します。
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■コロナ禍でのオンライン花見のススメ
咲く時期はわかった。とはいえ、やはり今年は遠出をしたり名所に行ったりするのは難しそう…そんな方にオススメしたいのが「オンライン花見」です。
株式会社ドローンエンターテイメントは、日本屈指の桜の名所(5ヶ所を予定)から、リアルタイム生配信を行う予定であると報道発表しました。
4Kドローン、FPVマイクロドローン、複数台の定点カメラ、8K360度カメラなどの様々な機材によって、まるでそこでお花見をしているかような映像が楽しめるそうです。
ちなみに同社は昨シーズンにも全国50か所の桜の名所をドローンで撮影しており、その映像を使ったライブ配信もYouTube上で2月から行うそうです。来る桜シーズン本番に向けて気持ちを高めるのに良さそうですね。
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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子)