小池都知事、橋本聖子氏の議員活動継続にチクリ 「分かりやすい形が望ましい」
東京五輪・パラリンピック組織委員会長に就任した橋本聖子前五輪相について、小池都知事が厳しく語った。
19日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。新たに、東京五輪・パラリンピック組織委員会長に就任した橋本聖子前五輪相の議員活動について言及した。
■新会長選出に至る経緯について
会見中、記者から「森喜朗会長の辞任から、橋本新会長の選出に至るまでの経緯をどう総括するか」という質問が飛んだ。
すると小池都知事は、「アスリートとして夏冬7回違う競技で出場して、かつメダルを確保されてという世界的に見ても稀有な存在」「そういう橋本さんが組織委員会を担われるという点については、彼女自身の天命だということだと思います」と新会長の選出を評価した。
東京五輪・パラリンピックの開催が迫っていることもあり「組織の長としてスピーディーに物事を決めて時間を有効に使っていくしかない」と、残された時間の少なさにも言及。そして、多様性と調和という観点から「ともに大会を成功させていきたい」と説明する。
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■議員辞職や離党を求める声には…
一方で、「オリンピック憲章にもある政治的中立性を保つ観点から、議員辞職や離党を求める声について、新会長としてどう対応すべきか」という質問に対しては、「国民が納得できるような説明の必要がある」と小池都知事は力強く語る。
その回答を受けた記者から、「説明というと、離党の必要はないということなのか。本来は離党、もしくは議員辞職をすべきなのか」という追加質問には、「分かりやすい形が望ましいのでは」と厳しい姿勢を見せた。
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■離党の意向を固めた橋本氏
橋本前五輪相は、これまで自民党を離党せずに議員活動を続ける考えを示していたが、定例会見と同時間帯に「離党の意向をかためる」という報道が出回っている。
小池都知事が指摘した「分かりやすい形」を示した橋本前五輪相。今後の動向が気になるところだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)