メールも電話も繋がらない震災当時… 大活躍した「あるSNS」に再評価の兆しが
東日本大震災から10年を迎える今日、あるSNSに対する再評価が起こっているようだ。
本日2021年3月11日は、東日本大震災の発生から10年となる。テレビをはじめとする各メディアでは震災についての特集が多く組まれている中、ツイッター上では「あるSNS」を再評価する声が多数上がっているようだ。
■10年前に流行っていたのは…
現在の日本では、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックといった様々なSNSが普及しているが、10年前は「mixi」が主流の時代だった。スマートフォンの普及率も現在ほどではなく、そのため「10年前の今日」の情報交換をガラケーとmixiに頼っていた…という人はとても多かったようだ。
そういった背景もあり、ツイッターでは11日午前から「mixi」がトレンドワードとして上位に浮上している。
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■震災が「転機」になったという声も
災害発生時には家族や身近な人々の安否が気がかりだが、被害規模によっては電話やメールは繋がりにくくなってしまう。
そうした中でもSNSは機能しているケースが多かったため、安否確認にmixiの「メッセージ」を活用したというユーザーは決して少なくなかったようだ。
ツイッター上を見ると「思えば震災が起きてからツイッターを使うようになった気がする」「当時はmixiしかやってなかったな…」という声も多く、東日本大震災を契機とし、ツイッター等のSNS利用を開始したユーザーは一定数いるようである。
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■定期的に話題に上がるmixi
「全盛期はとうに過ぎてしまった」と言わざるを得ないmixiだが、記者のように00年代後半に青春を過ごした人間にとっては、筆舌に尽くし難い「エモさ」の詰まったSNSである。
例えば音声チャットアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」が注目を集めた際は「完全招待制」という特徴が「初期のmixiを彷彿とさせる」として話題になったように、定期的にmixi関連のトピックはツイッターなどに浮上しているのだ。
その度、エモい気分になったかつてのmixiユーザーたちが、ノスタルジックな感情と共に自身のmixiアカウントへのログインを試みるワケだが、黒歴史のタイムカプセルともいえる「日記」を発見し、身悶えするケースも多数。
また「パスワードを忘れてログインできない…」と、悲しみに暮れるユーザーも少なくない。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)