「肌着禁止」「下着チェック」校則だとしてもセクハラ 弁護士が指摘
生徒のプライバシーや尊厳を傷つけるような「ブラック校則」の数々。“校則だから”と言えば、どんな理不尽もまかり通ってしまうのか……セクハラ問題に詳しい弁護士に話を聞きました。
校則で「肌着の着用を禁止」する公立小学校の実態が大きく報道され、波紋を広げている。もし、我が子が通う学校にもこうしたブラック校則があったら、親ができることは…。
しらべぇ編集部では、セクハラ問題に詳しい齋藤健博弁護士に話を聞いた。
■「皮膚の鍛錬」として肌着の着用禁止
3月15日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、体育の授業において、体操着の下に肌着を着用することを校則で禁止する公立小学校が取り上げられた。
保護者が運動会の様子を撮影していたところ、肌着を着ていないために、下着などが透けてしまっていた女子児童が見受けられ、保護者が学校に相談。すると、学校側からは肌着の着用を禁止する理由について「皮膚の鍛錬」という説明が。
この問題について、担任の男性教師が個別に確認し、「胸の成長が確認できた」場合のみ肌着の着用が認められる…といった対応が取られたとも報じられ、衝撃を与えた。
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■「男女一緒に下着チェック」も
この他にも、「男子生徒が欲情するから」という理由で女子生徒にうなじが見えるような髪型を校則で禁止している場合や、「下着の色」まで校則が定められているケースも。
2020年に福岡県弁護士会が行なった市立中学校の校則調査において、生徒や保護者への聞き取り調査の中で「廊下に一列に並ばされ、胸のシャツを開けて下着の色をチェックされる」「男女一緒の体育館で下着の色をチェックされる」といった事例が報告されたことも、報じられている。