被災ブルーシートと熊本城の瓦で作られた “二度と落ちないお守り”が話題に
4月26日から、熊本城天守閣の内部が一般公開へ。震災復興への願いが込められた“二度と落ちないお守り”が注目を集めている。
2016年4月に発生した熊本地震から5年。大きな被害を受けた熊本城も天守閣が復旧し、4月26日から内部が一般公開される予定となっている。
そうした中、熊本城の土産物店などで購入できるお守りがインターネット上で話題に。
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■熊本城の“二度と落ちない”お守り
熊本城のお土産として話題となっているのが、熊本地震で崩れた熊本城の瓦の欠片を、被災した住宅などを覆っていたブルーシートで包んだ「熊本城瓦御守」。
復興祈願のために熊本城の売店などで販売したところ、「二度と落ちない」ということで、受験生をはじめ、目標に向かって頑張る方々や、身近な方への安心・安全への祈りなど心願成就として購入する人が増えているという。
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■ゴミになってしまうブルーシートを再利用
この「熊本城瓦御守」を企画したのは、クリエイティブの力を使って復興支援を行う、一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO。売上の一部は、熊本城の復旧費用に充てられているという。
また「熊本城瓦御守」を実際に製作しているのは、熊本市にある障がい者の方々が働く作業所・トイロハンドワークス。障がいや病気を抱えている方が、自身の力を活かして働くことのできる場所だ。
発達障がいを持っている方の中には、ブルーシートの手触りが苦手…という方も。そこで、工程を細分化し「できる人がやる」ことで、完成させているという。
お守りを購入することで、熊本の復興支援と障がいを持つ方々の働く機会を担保することにも繋がっているのだ。
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■熊本城のいま
2016年4月に発生した地震によって、大きな被害を受けた熊本城。熊本市は「復興のシンボル」と位置づけ、最優先で天守閣の復興に着手。
約3割が崩れた石垣は、正確に元の位置に戻すため、番号を付けて振り分けて保管するなど、地道な作業が続けられてきた。
2021年3月には天守閣の復旧が完了し、最新の耐震・制震装置が備えられた天守閣へとリニューアル。バリアフリー化の一環としてエレベーターも設置された。なお、熊本城全体の復旧完了は2037年頃となる見通し。
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(文/しらべぇ編集部・越野 真由香)