賽銭泥棒の決定的瞬間を防犯カメラが捉えた 弁護士宮司は「悲しいことだが許せない」
職員は「いかにも慣れた手付きで、プロによる犯行だろう」と話す。
全国の神社での盗難事案が相次いでいる。先月は亀有香取神社(東京都葛飾区)から、複数のカメが盗難にあい、神主が「そって返して」と訴えている件を取材。今度は、栃木県内の神社に賽銭泥棒が出没した。
■2日に1度出没
秩父今宮神社(埼玉県秩父市)は、日本有数の古社。その歴史ある由緒正しき神社に、バチ当たりな賽銭泥棒がやってきたが、犯行の瞬間を防犯カメラが捉えた。この男性はここ1カ月間、2日に1度程度やってきていたため、神社側が4~5カ所に防犯カメラを設置。
https://twitter.com/imamiyajinja/status/1408608586695995392?s=20
映像は今月25日の午後5時頃、職員が帰宅後たまたま戻ってきた際に、男性と遭遇したときのものだ。職員が「何をやっているのですか」と声をかけると、男性は「賽銭箱にものを落としてしまった」と応え、そのまま立ち去ってしまったという。
関連記事:約50種類のお守りを全国発送する神社が話題 特例実施する理由を宮司に聞いた
■警察に被害届提出
男性は小銭を賽銭箱に入れて手をあわせた後、棒のようなものを取り出して箱の中に突っ込んでいる。棒の先には、粘着剤のようなものが確認でき、引き上げた棒にはお札がついていた。職員は「いかにも慣れた手付きで、プロによる犯行だろう」と話す。
この日確認された被害はお札2枚で、警察に被害届を提出。神社側は公益性を鑑み、防犯カメラ映像の公開に踏み切った。
関連記事:歴史ある神社で女児による芸術的犯行が話題 父は「犯行後に手洗い場で発見」
■参拝者の気持ちを踏みにじる行為
この神社の宮司である塩谷氏は、現役弁護士。「業界内では、うちも被害にあったという話を聞いている」と語る。また、「神社という組織に対する犯罪であると同時に、参拝者の気持ちを踏みにじる行為だ」と憤る。
最後に「神様のまさに目の前でなされているのが、悲しいし許せない」と述べた。神社ではこの男性に関する情報を募っている。
・合わせて読みたい→『鬼滅の刃』胡蝶しのぶの産土神社が判明 同地に秘められたドラマが胸熱すぎる
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)