信号待ちしてるのかと思いきや赤で渡り初めた鹿 奈良ならではの事情も聞いた
「このような光景は日常茶飯事だが、事故が起こることもある」と奈良県担当者。
奈良県庁によると、奈良公園(奈良市)の平坦部で確認された鹿の数は2020年度1,286頭。そんな奈良の鹿の「横断歩道信号待ち風景」が、SNS上で話題を呼んでいる。
■様子を伺う2頭の鹿
撮影したねんどよしりんさんによると、場所は奈良県庁前で時刻は午後3時頃だったという。横断歩道に止まっていた2匹の鹿は、通行車両の様子を伺っているように見える。
信号待ちすると思ったらしなかった鹿 pic.twitter.com/NSfs8lWQXs
— ねんどよしりん(YouTubeで造形動画公開中) (@plasmaclusterha) June 26, 2021
すると、1匹が信号が赤のまま横断歩道を渡り始めてしまった。その後をついていった鹿を止めるよしりんさんの友人の姿も写っている。「このような風景は何度か見たが、信号を守っている鹿もいた。タイミングでしょうけどね」とねんどよしりんさん。
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■日常茶飯事の光景
奈良県庁奈良公園室は、しらべぇ編集部の取材に対して「このような光景は日常茶飯事。鹿はもちろん交通ルールを理解しているわけではないので、事故が起こることもある」と話す。
また、「県民・市民が鹿の動きに注意しながら運転している」と語った。なお、市内の鹿には「鹿せんべい」以外のえさをあげることが禁じられている。
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■鹿は神の使い
広大な敷地を持つ奈良公園の一部は、春日大社の境内でもある。その春日大社の祭神、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)は茨城県の鹿島神社から、神鹿に乗ってやってきたという言い伝えがある。
そのため、鹿は「神の使い」として古くから手厚く保護されてきた。現在も奈良市内の鹿は天然記念物として大切に保護されている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)