横浜の積乱雲の様子がまるで世紀末 撮影者は「決定的瞬間まで2時間待った」

「稲妻や雨上がりに虹が見える場面もあり、わざわざ展望台にあがって大正解だった」と撮影者。

2021/07/14 13:45


豪雨

気象庁によると、1時間の降水量が50ミリ以上の「激しい雨」の最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)と比べて約1.5倍に増加しているという。そんな中、横浜ランドマークタワーにて撮影された、「まるで世紀末のような景色」が話題になっている。



■そもそも「ゲリラ豪雨」とは

最近よく聞く「ゲリラ豪雨」は民間の気象会社の呼び名で、気象庁では「局所的大雨」と呼んでいる。雨量に関しては明確な基準を置いておらず、広報担当によると「散在する降水域などを総合的に判断している」と話す。

その理由については、気象庁の警報・注意報基準と同じで、「結果として起こる災害の程度は雨量と必ずしも関係しない」からだという。


関連記事:気象庁が関東甲信地方の梅雨入りを発表 予想の難しさを気象予報士が解説

■積乱雲の寿命は約1時間

豪雨の原因となるのは積乱雲だ。地上付近の空気が暖かく湿っている場合や、上空に寒気が入り込んだ場合など大気が不安定な状態ときに、地上付近の暖かい空気が上昇し、空気中の水蒸気が凝結することで積乱雲として成長。

豪雨

水蒸気の凝結で出来た雲粒は雨粒までに大きくなると、雨になって地上に降り注ぐ。このことによって大気の不安定さが解消されるが、積乱雲の寿命はおよそ1時間、雨を降らせるのはその半分程度だ。

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■2時間待って撮影された光景
ゲリラ豪雨写真撮影横浜鉄道気象庁
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