保護者が高校剣道場で生徒2人に暴行 警察に被害届提出する事態に
教委は「説教の段階で、顧問が保護者をなだめるべきだった。対応が遅れたことは否めない」と語った。
富山県教育委員会は、県立高岡工芸高校(高岡市)の保護者が剣道部員2人に対して、足を引っ掛けて倒し、足で踏みつけるなどの暴行を働いたと発表。しらべぇ取材班は、教委から詳しく話を聞いた。
■部員の態度に腹を立てる
県教委県立学校課によると、7日午後4時過ぎに当該保護者が柔道部の練習を見学するために柔道場を訪れた。しかし、柔道部の活動は終了していたという。
この保護者は柔道部関係者ではないが、度々学校を訪問し部活動の見学を行っていたそうだ。柔道部の練習が終わっていたため、その後剣道場に行った。部活動を終えた剣道部員が挨拶をしたが、その態度について「武道をしている者としてふさわしくない」と当該保護者が判断。
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■20分間の説教後に暴行
剣道部員15人に対して説教を始めたが、生徒によるとその時間は約20分間に及んだという。保護者はしだいにヒートアップし、強い口調となり、生徒2人に対して暴行。被害者の一人の首をつかみ、足をかけて倒し正拳突きで寸止め。また防具の胴を踏みつけた。
もう一方の生徒には、面をつけさせて、ひもを結んでいる間に側頭部を持ち、倒した後に面や胴を何度も踏みつけたとのこと。また、その場にいた女子部員1人が、恐怖におびえ過呼吸になった。