気象庁が「緊急の呼びかけ」 現場リポーターの言葉に藤井アナも危機感

西日本や東日本の日本海側を中心に今後大雨が続き、重大な災害の恐れがあるとして、気象庁が緊急の呼びかけ。日本テレビの藤井貴彦アナも、早めの備えを強く呼びかけた。

2021/08/11 19:30


藤井貴彦アナウンサー

週明けにかけて活発な前線が日本列島に停滞し、広範囲で「重大な災害発生の可能性が高まる」として、11日に気象庁は緊急の呼びかけを行なった。

同日放送の『news every.』(日本テレビ系)では、気象庁前からの中継とともに、同局の藤井貴彦アナウンサーが、視聴者に向けて早めの備えを強く呼びかけた。



■豪雨災害が起きやすい気象状況に

気象庁は、活発な前線が今後週明けにかけて日本列島に停滞し、これまでにも多くの豪雨災害が発生してきた「梅雨末期」と同じような気圧配置が続くと説明。大雨によって交通が大きく乱れる可能性もあるという。

週末にかけては西日本を中心に大雨が続き、前線が北上する週末以降は、北陸や東北でも集中豪雨のリスクが高まり、同庁は、避難先を確認しておくなど、早めの備えを呼びかけている。


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■西日本豪雨に匹敵する恐れ

番組では気象庁の前から中継も行われ、現場のリポーターは「気象庁が台風以外で、こうした一週間先の大雨について緊急の呼びかけを行うことは珍しく、2018年の梅雨の終わりに起きた西日本豪雨以来」であると説明。

西日本豪雨(平成30年7月豪雨)では、広範囲で数日間にわたり激しい雨が断続的に降り続き、愛媛や広島などでは線状降水帯が発生。土砂災害や川の氾濫も相次ぎ、200人以上もの人が犠牲に。

気象庁の予報官の1人は、「来週前半まで同じような場所に前線が停滞し続けた場合は、西日本豪雨と同じような規模の被害が出かねない」と話していたとも伝えられた。


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■今だからこそできる備えを

とくに、線状降水帯が発生した場合には急激に状況が悪化する恐れがあり、早めの備えが重要だ。また、お盆で帰省などする場合は、滞在先に土砂災害や浸水のリスクがあるかどうか、避難場所はどこか、事前に確認しておく必要がある。

現地リポートを受けて、藤井アナは「まだ被害が起きていない地域は多くあると思いますけれど、どんな声を周りにかけるのか、避難をするとすればどんなルートか、何を持っていくべきか、被害が出ていない今だからこそできる準備をしていただきたいと思います」と、カメラに向かい早めの備えを強く呼びかけた。

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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい

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