ワセリンで作った「ポパイの腕」を持つ男 命を懸けて除去手術に臨む事態に
非現実的なシルエットへの憧れから、腕にワセリンを注入してこぶを作った男性が、命の危険に脅かされている。
大量の注入物で、ポパイのような二の腕にした男が、それを取り除かなければ命にかかわると警告された。『Daily Star』など海外メディアが報じている。
■スーパーマンに憧れ
ロシア・ピチャゴリスクに住む元軍人のキリル・テレシンさん(25)は数年前、スーパーマンの風貌に憧れ、3リットルものワセリンを腕に注入。結果、コミックやアニメキャラクターのポパイのように、隆起した腕を手に入れた。
そして現在、この無謀な行為の代償として自分の腕を失うか、最悪命まで失ってしまうかもしれない危険性に脅かされている。すでに上腕三頭筋の注入物は除去したが、上腕二頭筋にある巨大で危険な注入物を取り除く3回目の手術に、モスクワで臨むことになるという。
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■命の危険とコロナ禍
手術を担当するドミトリー・メルニコフ医師は、「手術による合併症のリスクは非常に高いです。しかし、有毒物質を体内に長く留めると、腎臓を悪化させ死につながる可能性もあります」と、キリルさんに率直に告げたという。
新型コロナウイルスの感染拡大により手術は1年近くも延期されているが、近々行われる手術では、左腕に注入され硬化したワセリンが取り除かれる予定だ。
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■「若気の至り」の極み
この安くて粗悪な注入物は、キリルさんを高熱と強い痛みで苦しめており、「今のところ自分の免疫システムが炎症と闘ってくれていますが、次何が起きるのか予想もつきません」と不安をのぞかせた。
続けて「20歳の時にしてしまった愚行です。後先のことなんて考えていませんでした」と嘆き、後悔を語っている。
一度しかない人生、一つしかない体に何をするのか決めるのは自分だが、体の中に入れるものについては、方法や安全性を含め医師の指示のもと行うほうが、後悔は少ないのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)