地震が起きてすぐジャンプし始めた魚たち 大反響となった映像投稿の意図とは
独自回線を持ち、周辺が停電してもこれらの監視カメラはすぐに復旧するシステムが整っているそうだ。
7日午後10時41分頃、千葉県北西部を震源とするマグニチュード5.9、深さ75kmと推定される地震が発生。この地震により東京都足立区などで最大震度5強を観測した。その際の河川画像がSNS上で話題を呼んでいる。
■本格的な揺れの前に
国土交通省荒川下流河川事務所が投稿した50秒動画では、約9秒後に大量の魚がジャンプし、19秒後にカメラが揺れだした。その後、23秒あたりで鳥が飛び立っていく様子が写っている。
投稿の返信欄には「P波を魚が感知し、飛び跳ねたのか?」などといった声が寄せられており、動画は約295万回以上再生されている。
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■地震波の速度差
地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていく。地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、P波の方がS波より速く伝わる。
一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波。このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階で、S波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能となる。これが緊急地震速報だ。