焼き肉食べ放題で高校生21人食中毒 複数の患者からノロウイルス検出
厚生労働省によると、年間の食中毒患者数の約半数はノロウイルスによるもので、うち約7割は11月~2月に発生しているという。
大阪府は7日、池田市内の焼き肉店で食事をした高校生21人が、ノロウイルスによる食中毒症状を発症したと発表。府は焼き肉を提供した「じゅじゅ庵石橋店」に対して、3日間の営業停止処分とした。
■高校教諭から連絡
健康医療部によると、4日午後に府内高校の教諭から「2日に生徒30人が池田市内の飲食店を利用したところ、11人が下痢、おう吐、腹痛などの症状を呈している」と池田保健所に連絡があったという。
同保健所が調査したところ、3グループ44人が2日に施設を利用し、16歳から18歳までの高校生21名(男性12人、女性9人)が食中毒症状を発症。全員が食べ放題コースを利用しており、牛ハラミ、カルビ、タン塩などを食べていた。
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■今の時期要注意
直接の原因となった食品は今のところわかっていないが、食中毒症状を発症した7人と焼き肉店スタッフ1人からノロウイルスを検出したため、食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)と断定。
厚生労働省によると、年間の食中毒患者数の約半数はノロウイルスによるもので、うち約7割は11月~2月に発生しているという。この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くは、ノロウイルスが原因と考えられている。