盛岡冷麺発祥の店『食道園』 生卵につけて食べる焼肉が想像超えるウマさ
1954年創業、元祖平壌冷麺と独特な焼肉で人気の名店だ。
岩手県の県庁所在地・盛岡市は、今や全国区になっているさまざまなグルメ発祥の地でもある。びっくりドンキーの1号店であるハンバーグレストラン『ベル』や、わんこそば・盛岡冷麺・じゃじゃ麺の、いわゆる盛岡三大麺も有名だ。
そんな盛岡冷麺発祥の店が、市内中心部の繁華街・菜園にある食道園だ。
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■1954年に創業
焼肉屋でシメの定番メニューとなっている冷麺。朝鮮半島に由来する料理で、今や全国区だが、その中で唯一、公正取引委員会によって「特産」「名産」と表示することが認められているのが盛岡冷麺だ(2000年3月より)。
食道園の開店は1954年。朝鮮半島北部、日本海に面した咸興(ハムフン)出身の創業者が故郷の味を再現して生み出したのが、この店の「平壌冷麺」だ。店ののれんや看板には今も「元祖平壌冷麺」と大きく掲げられている。
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■麺の歯ごたえがすごい
これが、発祥の店の盛岡冷麺(平壌冷麺)。麺は透明でやや太め。辛味は白菜キムチではなく大根のカクテキだ。こちらは辛口(辛味が通常の2倍)で注文したが、地元ではカクテキが別皿に盛られた「別辛」で頼む客も多い。
麺は、その太さも相まって、歯ごたえがすごい。また、肉は甘辛く味付けられた佃煮のような味わいで、あっさり滋味深いスープとよく馴染む。
一般的な焼肉屋の冷麺では、酢を入れる前から酸味が効いたものもあるが、食道園のスープは酸味は全く感じられず、甘めの味付け。もちろんお好みで酢を入れて酸味を調整することはできる。