搭乗客の抗議にも動じず 勤務時間外のフライト拒否したパイロットに称賛の声
安全なフライトのためには、超過勤務は絶対NG。そう断る勇気を持ったパイロットを、同業者は絶賛している。
サウジアラビアで飛行機を操縦するパイロットが、悪天候により予定外の空港に着陸。勤務時間が終了していたことを理由に、続くフライトを拒否したというニュースを『NDTV』『Independent』などの海外メディアが報じた。SNSでは、男性パイロットの行動を称える声が数多く上がっている。
■悪天候で目的地に到着せず
パキスタン国際航空に勤めるパイロットがこのほど、サウジアラビアの首都リヤドを出発するPK-9754便を操縦し、パキスタンの首都であるイスラマバードに向かっていた。
しかし途中で悪天候に見舞われたため、同便はサウジアラビアのダンマームに緊急着陸することを決定。そこで、パイロットがその後のフライトを拒否するという事態が発生した。
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■乗客は降機を拒否
地元メディアによると、パイロットは続けてPK-9754便の操縦を要請された時、すでにその日の勤務時間は終了していると主張。そのまま飛行を続けることを、拒否したという。
一方で同便の乗客は日程の遅れに抗議を始め、飛行機から降りることを拒んだ。そのため事態を収拾するべく、ダンマーム空港の警備員が動員されることになったという。