春名風花、周囲の人間に恵まれたと感謝 「『僕』と言っても受け入れてくれた」
春名風花とイシヅカユウがトランスジェンダーの問題について語った。学生時代に抱えていた悩みは…。
ファッションモデル・イシヅカユウと、女優や声優として活動している春名風花が、9日に東京・渋谷にある「ユーロライブ」で開催された『私はヴァレンティナ』の「特別一般試写会」に登場した。
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■トランスジェンダーもっと世に認識されるべき
『私はヴァレンティナ』は、トランスジェンダーをテーマにした映画。現在、トランスジェンダーの中途退学率は82%、寿命は35歳という悪状況であり、本イベントに登場したイシヅカも戸籍上は男性だが女性としてのアイデンティティを持つMtFだ。
出生時の名前がジェンダー問わずに付けられる「ユウ」であったため、学生時代に名前を変えて登校したりと悩むことはなかったそうだが、そういう想いを持っている人は大勢いるという。
名前の問題については「学生生活において名前を書くときはたくさんあると思います。名前を書くときに躊躇してしまったり、壁ができてしまう感じがあると思うので、通称名で通いたいっていう気持ちはわかります」と共感していた。
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■トイレが1個しかなくて…
トランスジェンダーの身で学校に通っていたイシヅカが「トランスジェンダーの人たちが安心して学生生活を送るにはどんな対策が必要だと思いますか?」と聞かれると、「社会制度で支えられることはもっとあるのではないのかなと思います」とコメント。
続けて「誰でも使えるトイレが学校に1個しかなくて、しかも教室からすごく遠いところにあったので、行ってたら授業が始まっていたこともあります。まずはそういう施設を増やすことが大事だと思う」と、改善を訴えた。
春名は、通っていた学校は制服指定ではあったがスカートかズボンは選べたといい、これのおかげで「柔軟な考えを持った生徒たちを受け入れる土壌になったのではないかと思います」と推測。ちなみに「動きやすいからズボンで通っていました」と明かした。