脊椎形成不全の胎児をお尻だけ子宮から出し手術 母体に戻され11週間後に出産予定
胎児手術で子宮に切り込みを入れることで流出する羊水は、温めた生理食塩水で補われるそうだ。
医療機器の進化によって、より鮮明に胎児が映し出されるようになった現代。厳しい現実を突きつけられてしまった女性が、子供を救うために受けた手術が話題を集めている。『New York Post』など海外メディアが報じている。
■二分脊椎症と厳しい予後
アメリカ・フロリダ州に暮らすジェイデン・アシュリーさん(23)は、デジタルコンテンツクリエイターと不動産業を営んでおり、現在妊娠中だ。
今年3月、ジェイデンさんが妊娠19週の頃、お腹の中の息子が二分脊椎症と判明。これは先天的な脊椎の形成不全により、さまざまな神経障害が現れる病気であり、脳死での出生となる可能性が高いため、中絶を提案されたという。
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■最先端技術で救命可能か
ジェイデンさんは、なんとか息子の命を救うことができないかとセカンドオピニオン探しに奔走した。そして、最先端技術である胎児手術で救命できる可能性を知ったのだという。
胎児手術の可否を検証する多くの検査を乗り越え、妊娠24週の時、フロリダ州オーランドにあるOrlando’s Winnie Palmer Hospitalにて手術が執り行われた。
医師陣は、この病院で同手術は過去30回しか行われておらず、高額な手術費用に加え極めて健康で強い母子のみが受けることのできる手術だと説明している。