「4630万円誤送金」で話題の山口県阿武町 激レア牛肉を生み出すすごい町だった

4630万円誤送金問題で話題の山口県阿武町。日本に200頭しかいない貴重な和牛の最大産地だった。

2022/05/19 16:40


山口県阿武町で、国の臨時特別給付金、合わせて4,630万円が24歳の男性に誤って振り込まれた問題。町からの返還要請に応じず、「オンラインカジノで使った」などと供述している容疑者は、18日夜に逮捕されている。


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■萩市に囲まれた小さな町

テレビやインターネットで、連日のように報じられたこのニュースで、「阿武町(あぶちょう)」という名前を初めて知った人も少なくないのではないだろうか。

山口県の日本海側で、まるで萩市に取り囲まれるように位置する阿武町。じつは、2005年、いわゆる「平成の大合併」で阿武郡の2町・4村が萩市と合併したが、阿武町だけは合併協議から離脱したため、このような形となった。

2022年現在、人口は3,000人に満たないが、じつは肉マニア垂涎のとんでもない牛肉を生産する、すごい町だったのだ。


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■全国でわずか200頭の和牛

無角和種

和牛というと、その生産量の約95%を占める黒毛和種が有名。霜降りが入った柔らかい肉質で、日本が誇る肉のブランドだ。また、昨今の赤身肉ブームも追い風に、熊本県や高知県で生産される褐毛和種(あか牛)も注目を集めている。

同じく、赤身が美味しいと評判なのが、岩手県北部や北海道の一部で生産される日本短角種。ところが、公正取引委員会が認定する和牛の品種は4種あり、残るひとつが無角和種(むかくわしゅ)。全国でわずか200頭前後しか飼育されていない、超貴重な和牛だ。

その200頭のうち約140頭を飼育しているのが、阿武町なのである。Sirabee編集部は、阿武町農林水産課の担当者に話を聞いた。

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■歴史は大正時代から
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