茂木健一郎氏、渋谷区母娘刺傷事件めぐり持論 「死刑は犯罪抑止力にならない」
渋谷母娘刺傷事件の被疑者少女が供述している「死刑」に、かねてから死刑反対の茂木健一郎氏は…。
脳科学者の茂木健一郎氏が、21日に自身公式ツイッターを更新。渋谷区母娘刺傷事件で逮捕された少女が「死刑になりたい」と供述していることを受け、死刑制度に関して持論を述べた。
■少女が「死刑になりたい」と供述
同日正午頃、茂木氏は前日夜に起きた母娘刺傷事件に関するネット記事を引用ツイートした。事件は渋谷区の路上で母娘が斬りつけられたもので、警視庁は21日、殺人未遂容疑で中学3年生の少女を現行犯逮捕。
茂木氏が引用した記事には、少女が「死刑になりたいと思い、見つけた2人を刺した」と供述していることが記されていた。
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■死刑に関する議論を求める
これを受け、茂木氏は「この事件に限らず、最近、死刑が犯罪の抑止力にならないことが繰り返し示されています」と指摘。
「日本の世論が死刑廃止に向かわないとしても、政治主導で議論を始めるべきときが来ていると私は考えます」と続け、日本の死刑制度が見直されるべきだとの持論を述べた。
また最後には、国政選挙が2025年まで予定されていない政治スケジュールも引き合いに、「岸田さんが『黄金の3年間』でできることの一つでしょう」とも指摘。選挙を気にせず大胆な政策が実行できると言われている状況に期待した。