バラエティ番組、「激辛料理」もNGに…? 関係者が語る”自主規制”の波

バラエティ番組の定番罰ゲーム「激辛料理」。今後、扱いが難しくなりそうで…。

2022/10/13 04:15


激辛料理イメージ

「痛い痛い、やばいコレ!」──。大量のスパイスが入った料理を食べたお笑い芸人や俳優が、涙を浮かべながら辛さを訴える…。バラエティ番組でおなじみの光景だが、こうしたリアクションが見られなくなるかもしれない。

いま、業界内では「激辛料理」がコンプライアンス的に「要注意」になっているのだ…。



■「痛みを伴う笑い」がNG

8月24日、放送作家の辻井宏仁さんが自身のツイッターで、バラエティ番組の定番小道具・ハリセンがコンプライアンスNGになったと投稿。ネット上で大きな話題になった。

芸人のビンタや蹴りなど、これまでバラエティで当たり前に行われてきたことが過渡期を迎えている。きっかけは今年4月に遡る。

放送倫理や番組の向上について放送局に意見する第三者機関である「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の青少年委員会が「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー番組」について、「青少年の共感性の発達や人間観に望ましくない影響を与える可能性がある」という見解を発表したのだ。ハリセンがNGになったことから見ても、バラエティ番組に対する「規制」が進んでいることがうかがえる。


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■「激辛料理に慎重になっている」

あるテレビ局関係者は、最近はバラエティの定番である「激辛料理」の扱いに慎重になっていると話す。「激辛料理を食べる企画そのものがNGになったわけではありません。ただ、それを食べたタレントが涙を流したり、痛みを訴えるほど辛いものは控えたほうがいいのではないかという意見が出ているんです」(テレビ局関係者)。

バラエティーの激辛料理といえば、世界一辛い唐辛子やわさびが大量に入った寿司、辛子シュークリームなどを罰ゲームで食べるのが定番。それらを食べた芸人達が「痛い! 痛い!」と訴えるのが”お約束”だ。

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■「自主規制がほとんど」
お笑い芸人バラエティ番組バラエティ罰ゲームBPOコンプライアンス
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