値上げラッシュで31年ぶり物価高に 6割が実践している対策は…
31年ぶりの大幅な物価上昇が発表されたインフレ。庶民はどのように対策しているのか調べてみたら…。
総務省が21日に発表した9月の全国消費者物価指数は、2020年を100として、102.9(生鮮食料品を除く)と、前年同月比3.0%上昇した。3%台の物価上昇は、消費増税の影響を除くと1991年以来31年ぶりとなり、波紋を拡げている。
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■毎月のように続く値上げラッシュ
コロナ禍によるサプライチェーンの混乱、止まらない円安、さらにウクライナ危機が拍車をかけ、物価高が止まらない。食料品では、まず「サイレント値上げ」とも評されるサイズダウンから始まり、今や毎月のように何かの値上げが発表されている状態だ。
では、一般市民はどのような対策をして家計を守っているのだろうか。Sirabee編集部は、全国10〜60代男女880名を対象に調査を実施。
「余計な買い物をしない」「安売り店を調べる」「副業・共働き」「買うものを減らす」「食品ロスを減らす」の中で、最も積極的に実践していることを聞いた。
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■6割を占めたのは…
今回の結果で、全体の64.7%の支持を集めたのは「余計な買い物をしない」。まだ、必需品を買う量を減らすまでには至っていないが、不要不急の支出を絞る動きは意識され始めているようだ。
また、「安売り店を調べる」「副業・共働き」「買う物を減らす」が1割弱で並び、食品ロス減を意識している人は最も少なかった。
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■40代以下では1割が副業・共働き
支出を絞るだけでは対策に限界もある今般の物価上昇。そのために副業や共働きを始めた人は全体で9.1%だったが、たとえば30代では12.0%に。
50代以降では限られるが、40代以下では1割前後の割合で見られ、専業主婦だった女性の共働き化や育児休業から仕事復帰を検討・実施した人なども少なくないことが窺える。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女880名 (有効回答数)