世界80億人目の赤ちゃんが誕生 止まらない人口増加を悲観する声も
2080年代には100億人を超えると推定されており、資源不足を懸念する声も上がっている。
国連が「世界人口は80億人に到達する」と宣言した当日、フィリピンで80億人目の少女が誕生した。
『Daily Mail Online』や『NEXT SHARK』などの海外メディアが報じたところによると、世界の人口は今後も増加の一途をたどると考えられており、人々からは悲観的な声が上がっている。
■世界で80億人目の人類
国連の経済社会局とUNFPA(国連人口基金)は15日、ニューヨークの国連本部で会見を開き、世界の人口が80億人に到達することを発表した。
そして同日、フィリピンの人口開発委員会が、マニラの病院で産まれた少女ビニース・マバンサグちゃんを「世界で80億人目の人類」として記録している。
同委員会は、公式Facebookでビニースちゃんとその母親の写真を投稿し、「世界は、80億人目の赤ちゃんとしてビニースさんを歓迎します」と書き込んだ。
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■12年で10億人の増加
国連は、「今後60年間、世界の人口は増加を続ける」と予想しており、2050年には約97億人に、2080年代には約104億人に達する可能性があるとしている。こうした増加は、医学の発達や、衛生状況の改善によるものであると考えられているという。
国連はまた、人類が1804年に最初の10億人を達成するのに30万年かかったのに比べ、70億人から80億人に急増するのにはわずか12年しか要していないことも報告した。
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■過去にも「節目」の赤ちゃん
国連は、ビニースちゃんや他の誰かを「80億番目に生まれた人」と公式に宣言しているわけではない。一方で、人口の拡大がいかに速くなっているかを示すために、これまでは節目に誕生した赤ちゃんを公開してきている。
50億人目の新生児は1987年、60億人目の新生児は1999年、70億人目の新生児は2011年に発表。
1999年に世界で60億人目の赤ちゃんとして誕生したアドナン・メビッチさんは、このほど人口が80億人に達したというニュースを受けて「本当に多いですね。この美しい地球はどう対処していくのでしょうか」と唖然とした様子を見せた。
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■「恐ろしい」と悲観的な声
報道を見た多くの人々は、「人間は、この小さな地球には多すぎる」「世界で一番邪悪な生き物である人間が、これ以上増えるなんて恐ろしい」「このまま人口が増え続ければ、飢餓や疫病、戦争は避けられないだろう」と、世界の人口が増え続ける未来に悲観的なコメントを寄せている。
一方で、「何にせよ、この世に新しい命が誕生したことは祝われるべきだ」「無事に産まれてよかった」と、赤ちゃんの誕生を歓迎する声も上がった。
国連はまた、人口が増加している地域と減少している地域では全く異なる課題に直面しており、それぞれに早急な解決が求められていることを強調している。
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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)