サッカーW杯中継を数万人が違法視聴と思いきや… 実際に見ていたのはゲーム映像
W杯の映像だと思って『FIFA 23』のリプレイを見ていた? リアルな映像にまんまと騙された人たちがいる。
カタールで開催されているサッカーワールドカップ。その海賊版ストリーミングビデオを見ていると思っていた大勢の人々が、実際にはサッカーゲームのリプレイを見ていることに気づかなかったという。『as.com』『Daily Star』などの海外メディアが報じた。
■違法サイトでW杯を視聴
人気サッカーゲームシリーズの最新作『FIFA 23』は、まるで実写のようにハイクオリティな映像が特徴だ。それでも注意して観察すれば、ゲームの映像だということはすぐにわかるだろう。
しかし、フランスでは少なくとも4万人以上が、同ゲームのリプレイを放映していたYouTubeチャンネルにリンクする違法ストリーミングサイトに騙されていたという。
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■本物と思わせる仕掛け
そのサイトでは、実際に「11月23日、ワールドカップ2022グループEでドイツ対日本を生中継」などという見出しを使用し、現実のワールドカップの試合に対応していた。
問題のストリーム映像には、『FIFA 23』で選択することができるベトナム語での解説がついていたという。これは視聴者を不審に思わせるどころか、ベトナムからキャプチャされた違法なストリームであるという確信に変えていたという。
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■見抜けなかった視聴者たち
ストリーミングの視聴者の一人は、自分が騙されたことに気づいた後、「チャット欄のコメントと、選手の顔のクローズアップを見るまで、これがFIFA 23の試合のリプレイだとは気づきませんでした」とコメントしている。
他にも多くの視聴者が、現実に行われた試合との違いを確認するまで、自分たちが見ていたものがビデオゲームの映像だとは気づいていなかったようだ。
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■ベトナムではよくあること?
ベトナムのメディアによると、ワールドカップ期間中に『FIFA 23』をプレイするだけで数百ドルを稼ぎ出す手口は、ベトナムではポピュラーなトリックの一つだという。
特にストリーミングの映像が低品質であるほど、視聴者はそれが現実のサッカーの試合ではなく、ビデオゲームであるということに気づく可能性が低くなるのだそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)