コミケチケット“争奪戦”が白熱 「二度と会いたくないぞ、お前に」と怒りも…
いよいよ迫るコミックマーケット。その熱戦の火蓋が切って落とされた…チケット販売サイトで。
今月30日、31日の2日間、東京・有明「東京ビッグサイト」で行われるオタクの祭典「コミックマーケット」。最終となる二次入場チケット販売が21日に行われたが、チケット販売ページのサーバーがダウンしてしまい「誰か助けて」「死ぬしかない…」と一部ファンを絶望させる騒ぎになった。
■最大時は75万人
コミックファン、コスプレファンにとってはまさに年末の風物詩である大型同人誌即売会「コミックマーケット」(通称コミケ)。コロナ前の2019年12月に開催されたC97(97回目)は4日間で約75万人もの参加者を集めた日本最大のサブカル系イベントだ。
新型コロナウイルス流行後は、それまでの自由入場から事前販売チケット制に移行。感染症対策の一環として来場者数に制約を設けているが、それでも「参加したい」とファンが絶えない。
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■熱きチケット争奪戦
11月末~12月上旬にかけて抽選制の第一次チケット販売が行われ、それに漏れたファンがこの日の第二次チケット販売に臨んだが、今回は「先着順」。チケット販売サイトである「チケットペイ」には多くのユーザーが接続したようで、販売開始となる13時にはサーバーがダウン。
「現在、サイトへのアクセスが混みあっております。誠に申し訳ございませんが、暫く時間をおいてからサイトへアクセスをお願いいたします」とお詫び文とともに謝罪するキュートな犬のイラストが表示された。
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■とあるコスプレイヤーは…
「帰省する予定を辞めコミケのためにスケジュールを明けた。どうしても買いたかった」と話すのは20代の女性コスプレイヤー。
彼女は何度も更新ボタンを連打したが、購入ページまでは表示されるものの、次のページに進むとエラー表示という艱難辛苦を何度も味わうことに。
その直後、希望を絶たれるかのように突如表示されたのは「ただいまメンテナンス中」の文字。サイトは全面メンテナンスに入ってしまい、購入ページすらたどり着けなくなってしまったのだ。
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■チケットペイ中の人は頑張っていた…!
「終わったと思いましたね…」(女性コスプレイヤー)。
しかしその後奇跡が起こった。
メンテナンス明け、サイトに接続するとすんなり購入ページに到達することができ、希望日のチケットは売り切れだったものの「2日目のコスプレ入場チケットが残っており、買うことができました。このために昼休みをずらしたので、本当に幸運でした」と希望の糸を手繰り寄せたのだ。
ネットでは「コミケのチケット買うのに振り回された一日だった…」「こんな時代になるとは思いもよらなんだ」と胸をなで下ろす声のほか、「二度と会いたくないぞ、お前に!」と犬イラストを敵視してしまう声も散見。コミケという熱き戦いはもう各地で始まっているようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)