アニメ『ポケモン』、ロケット団引退を惜しむ声続出 悪役なのに愛される理由は…
昨年「サトシ引退」が話題になったアニメ『ポケモン』。ファンはもう一つ心配していることが…。
アニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系)の主人公・サトシが引退する日が迫っている。そんな中、ファンからは「ロケット団も引退するのでは?」と心配する声が…。
”ラブリーチャーミーな敵役”ロケット団は、長年多くの人に愛されていて…。
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■「サトシ引退」の衝撃
昨年12月16日のアニメ『ポケモン』放送後、衝撃的な発表があった。1997年の放送開始以来、最強のポケモンマスターを目指して走り続けてきた同作の主人公・サトシが今回のシリーズを持って引退することが発覚したのだ。
4月から始まる新シリーズでは、新たな主人公2人による冒険が始まる。これまでのサトシの功績を称え、1月13日からサトシと相棒のピカチュウの最終章を描いた『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』が放送中。サトシの引退が迫る中、適役のロケット団の行方にも注目が集まっている。
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■ロケット団を惜しむ声
ロケット団といえば、勝ち気でわがままなムサシ、ヘタレなコジロウ、人間の言葉を話せるニャースの3人衆でおなじみ。アニメ放送開始当初から、サトシのピカチュウに目をつけ、捕獲しようと度々サトシの前に現れる。
しかし、その度に撃退され「やな感じ~!」と叫びながら飛ばされるのがお約束。ファンの間では、サトシのピカチュウ捕獲を目的にしていたのであれば、「ロケット団も引退するのでは?」という説が浮上しているのだ。
ネット上では、「サトシ引退ってことはもしかしてロケット団も…?」「アニポケ、ロケット団までいなくなったら何を糧に生きていけばいいのか…」「もし引退するならロケット団だけのスピンオフ作って欲しいわ」「ムサシ達もいなくなったらマジで泣くかもしれん」など、ロケット団の引退を惜しむ声が多数あがっている。
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■ロケット団が愛される理由
多くの人に愛されていることが窺えるロケット団。なぜ、悪役にも関わらずこんなにも支持されるのだろうか。
自身も大のポケモン好きで毎週アニメも欠かさず見ているという、アニメ誌関係者はこう語る。「ゲームの『ポケモン』に登場するロケット団は目的のためなら手段を選ばない冷酷な性格ですが、ムサシ達は悪いことをしても必ず失敗するコミカルな描かれ方をしています。彼らなりに一生懸命やっているのに、なかなか報われずどこか憎めない存在なんです。また、ロケット団の3人には雪に醤油をかけて食べるのがご馳走だったほど貧しい家庭で生まれ育ったなど、それぞれ悲しい過去があって感情移入もできます。不思議と愛着が湧くのも彼らの魅力だと思います」(アニメ誌関係者)。
「なんだかんだと聞かれたら答えてあげるが世の情け」「愛と真実の悪を貫くラブリーチャーミーな敵役」といった決め口上、先述した「やな感じ~!」のような記憶に残るセリフが多く、キャラクターも確立されている。この辺りもロケット団が愛される理由の一つかもしれない。
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■「自分達のポケモンは大事にする」
”距離の近い”悪役であることに加えて、随所で優しさが見られることも大きいという。前出のアニメ誌関係者が続ける。
「悪事も働きますが、自分達のポケモンは大事にするんです。ポケモンが傷つけられそうになると、『お前らだけでも逃げろ!』と自分達が盾になってかばったり、ニャースや他のポケモンに内緒でプレゼントを渡すなど、心優しい一面も描かれています。また、ときどきサトシ達と協力して、別の敵と戦うこともある。なんだかんだ、アニポケを支える存在になっているんですよ」(前出・アニメ誌関係者)。
1月26日17時時点では、今後ロケット団が続投するかについて公式の発表はされていない。続投するにせよ、サトシと一緒に去るにせよ、ロケット団3人に”いい感じ”な結末になることを願いたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)