「待ち時間ほぼゼロ」のテーマパーク、何かがおかしい… 地元民も驚愕の事態に
「待ち時間ほぼゼロ」「並ばないから乗り放題」という自虐的な広告で話題となっていた三重県志摩市の「スペイン村」が熱い。そのワケとは…?
三重県志摩市の複合リゾート施設「志摩スペイン村」。テーマパーク「パルケエスパーニャ」は以前、人が少ないことで話題となり公式ホームページでも「待ち時間ほぼゼロ」「並ばないから乗り放題」と自虐に走った広告が注目を集めていたが、この度あるVTuberとコラボしたことで、ここ数日かなり大混雑しているようだ。
ツイッター上でも「スペイン村」「三重県民」がトレンド入りしたほど盛り上がっており…。
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■減少気味だった来場数が…
今注目を浴びているのは、三重県志摩市にある複合リゾート施設「志摩スペイン村」。スペインの街並みを再現したこの施設は、1994年4月に開業されてから地元民を始め、多くの観光客からも愛されてきた人気スポットだったが、来場数は年々減少傾向にあった。
2019年には公式ホームページの自虐的な広告で話題となったが爆発的な効果はなく、これまで何度も通った地元民である記者も、「パルケエスパーニャ」のアトラクションにほとんど並んだ記憶はないのだ。
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■人気VTuberがバーチャルアンバサダーに
そんな志摩スペイン村だったが、この度バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属の人気VTuber「周央サンゴ」がバーチャルアンバサダーに就任したことで、ここ数日かなり混雑しておりツイッター上でトレンド入りしたほど注目を浴びている。
周央サンゴは、21年に志摩スペイン村に初来園し、YouTubeチャンネル「周央 サンゴ / Suo Sango【にじさんじ】」の雑談配信にて「本当に人がいない! びっくりしちゃった!」と驚きながらも、興奮気味に志摩スペイン村の魅力について発信。その際もツイッターで「志摩スペイン村」がトレンドに上がっていた。今回、救世主と言っても過言ではない周央サンゴとのコラボで地元のテーマパークが再びスポットを浴びるのは地元民としても光栄だ。
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■地元民も「嬉しい」「ありがとう」と感謝
ツイッター上では「スペイン村」「三重県民」がトレンドに入りしたことで今もなお盛り上がっており、周央サンゴのツイートには「今回の大きなコラボでたくさん賑わっているのを見てとっても嬉しい気持ちです 本当にありがとう」「まさにスペイン村の救世主」「マジでいきたい」などとさまざまなコメントが寄せられた。
また、志摩スペイン村の行列を見た地元民も「本当にスペイン村か?」「スペイン村どうしたの? 人多すぎない?」「私の知ってるスペイン村じゃないです」「志摩スペイン村にスポット当たるの嬉しい」といったツイートが相次いでいる。
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■地元民が思う志摩スペイン村の魅力
生まれも育ちも三重県である記者は現在も伊勢志摩在住で、家族で年パスを購入するほど志摩スペイン村には足しげく通ってきたが、ここまで混雑しているパルケエスパーニャは見たことがない。もちろん地元民としても誇れる魅力で溢れたテーマパークだが振り返れば、アトラクションは豊富、ショーは迫力があり本格的、他のテーマパークとは違った良さがこんなにもあるのに、なぜこんなにも人が少ないのか…? と疑問を持ったことは一度や二度ではなかったのだ。
この機会に、地元民として志摩スペイン村のオススメを少し紹介したい。人気のパレードはキャストやキャラクターとの距離が近く観客を巻き込んで一緒に踊れる時間もあるため、かなり盛り上がる。さらに、スペインを代表するショーといえば「フラメンコ」。予約は必須だが、本場スペインのダンサーが踊るショーは、本場フラメンコの臨場感を味わえるためオススメだ。
また、小さな子供がいる家庭でも楽しめるアトラクション「フィエスタトレイン」「くるみわり人形」はもちろん、パルケエスパーニャの目玉といっても過言ではない最高時速100kmジェットコースター「ピレネー」では、これまで体験したことがないような浮遊感を楽しめるだろう。
どこを見渡してもスペインの街並みが忠実に再現されており、歩いているだけでも楽しい「志摩スペイン村」。遊び疲れたあとは、「ひまわりの湯」で癒されてから帰るのはどうだろうか。なお、コラボ企画は2月11日から4月2日までとなっている。同期間「スプリング フィエスタ」(協賛:三井住友カード)を実施し、新エンターテインメントなども登場しているようなので要チェックだ。