日本一初見殺しなカーブ、情報量に目を疑う… 「無理ゲーすぎる」とネット民震撼
岩手県の国道で発見したカーブの案内標識。あまりに無理ゲーすぎる「初見殺しぶり」に、驚きの声が寄せられているのだ…。
インターネットによる情報取得が容易になった現代。しかし、そんな時代においても、いわゆる「初見殺し」的なシチュエーションに遭遇した経験が誰しもあるだろう。
以前ツイッター上では、あまりに初見殺しな案内標識が「無理ゲーすぎる」と話題になっていたのだ…。
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■この標識、明らかにおかしい…
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・旅人YAMAさんが投稿した1件のツイート。
「みんなのカーブ写真見てみたい」というハッシュタグが添えられた投稿には、「岩手県の海沿いの国道で撮影した、グネグネなカーブを示す看板です。これを超えるグネ看板はちょっと他では見たことないかもしれないです…」と、読む者の好奇心を刺激する文章が記されていたのだ。
一体どのような道なのか、覚悟を決めて写真の標識を見ると…そこには想像の倍以上複雑な形状をした「初見殺しすぎるカーブ」が描かれていたではないか。
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■通行時は「緊張が走ります」
「わりと丁寧にカーブっぷりを記載していますが、パッと見でこのコーナリングを全部記憶するのは無理です」という、全人類が共感するであろう1文で締められた同ツイート。「無理ゲー」としか思えない光景に、他のツイッターユーザーからも驚きの声が多数寄せられていた。
じつはツイート投稿主・旅人YAMAさんは、愛車で日本国内を走り回り、日本6周を経験してきた、名前通り生粋の旅人。
そんな歴戦の猛者からしても前出のカーブは相当に衝撃的だったようで、旅人YAMAさんは「この道は東北沿岸部の主要道路である国道45号にあり、これまで何度も走っている道です」「しかし走るときは、いつも『いよいよきたぞ』身構えてしまいます」と、現地の様子を振り返る。
続けて「山間の峠のような激しい下りではないものの、これまでの平和で穏やか且つストレートな道のりから、いきなり『エンジンブレーキ併用せよ!』『カーブ注意!』の看板が現れ、加えて緊急退避所…と、物々しい要素の連続に緊張が走ります」と、臨場感あふれるコメントを寄せてくれたのだった。
とはいえ旅人YAMAさんにとって、こちらのカーブは「強敵と書いて『とも』と呼ぶ」ようなポジションにあるようで「最近は平行する無料の三陸道が開通してしまったので通る機会が少なくなり、少し残念ですね」と呟いていたのが、なんとも印象的。
今回はこちらの凄まじいカーブの詳細について、国土交通省 東北地方整備局「三陸国道事務所」に話を聞いてみることに…。
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■そんな古くからあったのか…
話題となったカーブ標識は、岩手県岩泉町付近の道路で撮影されたもの。設置時期について、三陸国道事務所は「今から35年前の、1988年(昭和63年)になります」と説明している。
かなり複雑なカーブとなった経緯については、残念ながら道路建設当時の資料が残っていないため不明とのこと。しかし、標識設置の背景については認識しており、担当者は「急勾配、急カーブが連続する、約2kmの長い下り坂の手前に位置し、ドライバーへの注意喚起を目的に設置したものです」「また、事前に下り坂に関する『リアルな情報』をドライバーに知らせることで、エンジンブレーキによる走行を促すものになります」と、詳細を語ってくれたのだ。
前出の旅人YAMAさんのコメントにもあったように、現在は無理に通る必要がなくなったカーブ道。しかし付近を運転する機会がある人は、事前に脳内シミュレーションを済ませておこう。