WBC・侍ジャパン対メキシコ戦 吉田正尚の貢献を落合博満氏が高く評価
WBC準決勝のメキシコ戦。「あの1点が大きかった」と落合博満氏が称賛した好守とは。
野球解説者の落合博満氏が21日、自身のYouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』に出演。野球世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」準決勝を振り返り、「あの1点が大きかった」と注目のシーンを明かした。
■吉田正尚が同点3ラン
日本時間21日、米ローンデポ・パークで行われたWBC準決勝・日本対メキシコ。侍ジャパンは3点ビハインドの7回、4番・吉田正尚選手の起死回生の3ランで同点に。
8回に2点を勝ち越されるも、その裏に代打・山川穂高選手の犠飛で1点差。そして、9回裏無死一、二塁で村上宗隆選手がサヨナラ二塁打を放ち、決勝へと駒を進めた。
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■「大会に順応してる」「状態がよい」
同点弾を含め、今大会バッティング絶好調の吉田選手。
落合氏は「あれは偶然の賜物ですよ。狙って打ったっていう感じじゃなくて、たまたま来たボールに反応しただけであって。ホームランってそういうことですよ。狙って打てるホームランはそうないんだから」と冷静だ。
「この大会には順応していると思いますよ」「状態がよいということでしょう」とコンディションのよさに感嘆した。さらに、打撃だけでなく守備にも賛辞を贈る。
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■流れを渡さなかった好守
8回、侍ジャパンは1点を勝ち越され、なおも2死二、三塁のピンチで左前打を浴びる。三塁走者は生還したものの、左翼の吉田選手が好返球。二塁走者をホームでタッチアウトにしていた。
「8回表にタイムリーを打たれて、セカンドランナーをホームで刺した。あの1点が大きかったと思う。3点と2点ではえらい違いだからね。ゲームの流れとしては、重みが違ってくる」と落合氏。
「勝ってるゲームを変なプレーで手放してしまうと、相手に流れがいってしまうケースがある。そういう意味ではあの3点目を阻止したのは、今日の勝ちに大きく貢献してると思いますよ」と相手に流れを渡さなかった吉田選手の好守を称賛した。