プロ野球開幕目前で日本野球機構が警鐘 誹謗中傷に「警察などの関係機関と連携」
NPBが12球団、選手会と共同でSNS投稿に関するメッセージを発表。ファンからも「気をつけないと」の声があがった。
日本野球機構(NPB)が29日、公式ツイッターを更新。ファンに向けて、「SNS等への投稿についてのお願い」とする、12球団や日本プロ野球選手会と共同のメッセージを発表した。
■SNSでの心ない投稿が増加
公式ツイッターでは、「プロ野球ファンのみなさまへ SNS等への投稿についてのお願い」として、NPBの公式サイトの声明文を紹介。
声明では、プロ野球を盛り上げるためにファンの声援が必要であるとしながらも、「昨シーズンはSNS等において、懸命にプレーする選手に対する誹謗中傷、侮辱や脅迫等の心ない行為が相次ぎました」と報告する。
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■試合や生活に支障も
選手のみならず家族や監督、コーチ、球団スタッフ、審判員ら関係者への誹謗中傷もあったことに触れ、「今春のキャンプイン後もその兆候は続いています。これらの誹謗中傷等を受けた人たちは、大きな不安と恐怖、そして深い悲しみを抱え、試合や生活に支障が生じてしまう例も出ています」と、大きな影響を及ぼすことを強調。
「関係者の尊厳を傷つけ、プロ野球の魅力を損なう悪質な言動は決して看過できません」とつづる。
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■法的措置などで対応
誹謗中傷に対し、「発信者情報開示請求等の法的措置を講じ、専門家や警察などの関係機関と連携するなどして、これまで以上に断固とした対応をとってまいります」と説明。
「ファンのみなさまには、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、何より選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています」と呼びかけた。
最後は、「今シーズンも間もなく開幕します。どうかよりいっそうご支援くださいますよう、よろしくお願いします」と結んでいる。
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■ファンからも「気をつけないと」の声
この投稿に、ファンからは「NPBとしてしっかりこういった見解を発表すること、素晴らしいと思います」「叱咤激励も度を超えると誹謗中傷になる。気をつけないとね」「ファンからしても一線超えてる誹謗中傷は見ていて気分悪いし減ってほしい」といった声が寄せられている。