おいしいバイトって本当? 選挙当日に朝6時から働く「投票所スタッフ」の仕事とは…
9日、23日に実施される統一地方選挙。投票所のスタッフは、どういう働き方をしているの…?
今年4月9日、23日に行われる第20回統一地方選挙。自分の住む地域の政治に対して、直接意思表示が出来る大切な機会だ。
■投票は朝7時から
投票日当日は、指定の投票所にて朝7時から午後8時まで投票が可能(一部の投票所では終了時刻を早めている場合あり)。
そんな朝早くから夜までの投票所運営には、役所の人だけでなく、「投票所スタッフ」と呼ばれる単発バイトが数多く参加している。この投票所スタッフ、なかなか不思議なバイトで…。
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■「投票所スタッフ」って?
投票所スタッフとして働くには、①すでに参加している人からの紹介 ②自治体などのHPや掲示板 ③派遣バイトの会社経由 などがある。
前日の会場設営も投票所スタッフが行う場合が多く、実際に投票所バイトに参加していた人は「前日夕方から夜にかけて、床にシートを敷いて机を並べて…といった設営を2〜3時間ほど行っていました。幼稚園や小学校が会場だと、机や椅子の小ささにテンションがあがります」と、振り返る。
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■スタッフよりも早い #ガチ勢
当日はもちろん、投票開始時刻である7時よりも早く集合。最終準備を行い、1人目の投票者を出迎える。
「1人目の投票者には、投票箱に何も入っていないことを確かめる『零票確認』をしてもらいます。その後に施錠し、投票がスタートするんです。この『零票確認』、どこの投票所にも“ガチ勢”がいて(笑)。私は6時に集合だったんですが、5時過ぎにはすでに並んでいるおばあちゃんがいたそうです…来るスタッフみんなにニコニコ挨拶してました」
毎回、投票日の朝になると #零票確認ガチ勢 のハッシュタグが盛り上がるため、待機の様子や空箱の写真を見たことがある人もいるのでは。気合がすごい。
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■作業はローテーション
投票が始まれば、夜までフル稼働。しかし、そこは“絶対にミスがあってはいけない”仕事だけあって休憩も多めだという。
「私のところは1時間半の稼働ごとに30分の休憩でした。また、1日中1つの業務に集中…ではなく、ほぼすべての仕事をローテーション。入り口の案内係をしたら、休憩明けはえんぴつを渡す係。次は投票用紙を渡して…と変わっていきます。不正防止の意味もあるんでしょうが、働く側からしてもいろいろ体験できて楽しかったですね。混雑の波はありますが、人が途切れる時間はほとんどなく気がついたら1日経ってます」
投票終了の20時を迎えると、施錠された投票箱を見送った後に片付けをして終了。丸一日潰れてしまう代わりにバイト代はなかなか良かったといい、「私からすると軽作業だけのおいしいバイトでしたが、年配の方は『一日中座っているのは腰が辛くてしんどい』なんて嘆いてました」と笑っていた。
記者がネットを調べてみると時給1,100円から1,300円程度で「投票所での受付」という募集がいくつもあった。選挙に興味がある人は、次回「投票所スタッフ」として参加してみるのもいいかも。
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(取材・文/Sirabee 編集部・たつき あつこ)