男性がフライト中に泣き叫ぶ赤ちゃんにブチギレ 機内のマナーには賛否両論も
男性の行き過ぎた態度を咎めつつも、複数の人が「私もフライトで絶対に子供の隣に座りたくない」とコメントしている。
アメリカ・フロリダ行きの飛行機の中で、男性が大声かつ汚い言葉で客室乗務員に対しクレームを言う姿が撮影され、インターネット上で共有されている。
男性の癇癪の原因は、飛行機内に泣き続ける赤ちゃんがいたことだったといい、動画を見た人からは賛否の声が寄せられた。『NEW YORK POST』や『INDEPENDENT』などの海外メディアが報じている。
■男性と赤ちゃんの大声
18日にTikTokに投稿されたある動画が15万回以上再生され、話題を集めている。その動画は、フロリダ州に向かうサウスウエスト航空の旅客機内を映し出したもので、座席に座る1人の男性のもとに複数の客室乗務員が集まっている様子を捉えていた。
さらに、動画からはその男性が大きな声で客室乗務員を罵る声と、泣き叫ぶ赤ちゃんの声が聞こえてくる。どうやら、男性はフライト中に機内で泣き続ける赤ちゃんに痺れを切らし、客室乗務員たちにその不満をぶつけているようだ。
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■汚い言葉で乗務員を罵る男性
大きな声で「俺は快適なフライトのためにチケットを買ったんだぞ」「あの赤ん坊は40分も泣いてるじゃないか」などとクレームを入れる男性に対し、冷静な客室乗務員たちが彼に理性的になるよう頼んでいる。
ところが、その対応に男性はますます激しく怒り始め、「あのクソ野郎(赤ちゃん)は、叫ぶための追加料金を払っているのかよ?」「クソッタレ、あの赤ん坊の声のボリュームを下げろ!」と止まらない様子だ。
動画の撮影者は、男性から一列離れたところに座っており、理性を失って怒鳴り続ける男性を呆れたように笑いながら、こっそり撮影している。男性の罵り声は明らかに泣いている赤ちゃんより大きく迫力があり、機内には緊張が高まっていることが伺えた。
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■男性の怒りは止まらず…
その後、飛行機が目的地に到着した後も、男性は飛行機から降りることを拒絶し、客室乗務員にクレームを浴びせ続けた。
男性の隣には彼のパートナーと見られる女性が座っており、男性をなだめようと試みていたが、全く聞く耳を持たない男性に女性が顔をしかめて頭を抱える姿が、動画に捉えられている。
最終的に、空港に降り立った男性が、そこでも複数のスタッフやボディーガードに囲まれながら悪態をついている姿が映し出されて、動画は終わった。男性が警察や航空会社から何らかの処分を受けたのかどうかは明らかになっていない。
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■男性に賛否両論の声
インターネット上では、誰に非があるのか意見が分かれているようだ。
多くの人が「この男性の声の方が迷惑だ」「これは公共交通機関だ。泣く赤ちゃんだっているだろうに」と大きな声で怒り狂う男性を非難し、また「この赤ちゃんの両親は本当に肩身が狭かったに違いない」「両親にお疲れと言ってあげたい」と両親に同情するコメントを寄せている。
一方で、「この男性は私のヒーローだ。フライト中に泣き続けたり、走り回る子供には私もうんざりしている」「こんなに大きな声で40分も泣かれたら確かにクレームを言いたくなる」と、男性を擁護する声もあった。
そんな中でも、人々の意見は「子供が騒いでしまうのは仕方ないが、それを全く注意しない親には苛立つ」という点で一致している。子供がいる・いないに関わらず、他人に対する最低限のマナーは守る必要があるだろう。