ダブルスタンダードは許せる? 若い世代と中高年で正反対の評価に
「ダブスタ」などとも呼ばれる、人によって判断を変える行為。こうした人は信用できる?
「ダブスタ」と略されることもあるダブルスタンダード。たとえば、同じことをしたとしても、誰がやったのかによって態度や判断を変える人などが、そのように呼ばれる。
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■政治の世界で批判も
家族や会社組織の中などでもしばしば見られるダブルスタンダード。同じいたずらをして、長男は「お兄ちゃんなのにそんなことをして」と怒られるが弟は「まだ小さいんだから」と見逃されるといった体験をした人も少なくないのではないだろうか。
こうした身近な例だけでなく、政治の世界でもしばしば見られ、批判を集めやすい姿勢だ。こうしたダブルスタンダードを持つ人は他者にどんな印象を与えるのだろうか。
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■4割が「信用置けない」
Sirabee編集部が、4月22〜24日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「ダブルスタンダードな主張をする人への印象」について調査したところ、全体の37.6%が「信用が置けない」と回答。
しかし、「人間だから仕方ない」という回答が39.8%と最も多かった。「なんとも思わない」と答えた人も22.6%にのぼっている。4割近くの信用を失う行為ではあるものの、大目に見てくれる人もすくなくない。
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■上の世代ほど厳しい
今回の調査結果を年代別で検証してみると、世代によってダブルスタンダードへの評価が全く異なることがわかった。10〜20代では「信用できない」が23.5%なのに対して「仕方ない」が41.7%。
ダブスタが信用できないという人は年代が上がるほど増え、60代では53.8%と過半数となっている。社会経験が長くなると、人によって調子のいいことを言う人間に対しては警戒心が強くなるのかもしれない。
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■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ!』(宝島社新書)。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)