ラミレス氏、DeNA・三浦大輔監督の戦略に注文 「1番の懸念材料は…」
ラミレス氏が数字を根拠にDeNA三浦大輔監督の戦略に注文をつけ…。
アレックス・ラミレス氏が自身のYouTubeで、横浜DeNAベイスターズ・三浦大輔監督に盗塁を多用するよう提案した。
■DeNAの戦いぶりを絶賛
今シーズンのベイスターズについてラミレス氏は「本当に素晴らしいシーズンを送っている。すべてが噛み合っているように思える」と話す。
そして「主力選手のほとんどが5年くらいレギュラーを務めており、牧秀悟以外はキャリアのピークに達しているので、それらの選手が非常に躍動している」と絶賛した。
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■「盗塁の数が少ない」
ベイスターズを褒めたラミレス氏だが、「数字を見ると全てが良いわけではない。チーム盗塁数は8だ(撮影当時)。これはセ・リーグ最下位。そして併殺の数も49ととても多い。盗塁の数が少ないと、併殺打の数は多くなってしまうよね」と指摘する。
続けてチーム打率が2割8分5厘(撮影当時)と良いことと、送りバントが27個になっている点に着目し「ランナーの1塁の状況だと、ヒットエンドランやランエンドヒットという戦略を使っていないように思える。確実にランナーをバントで進めているね」と話した。
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■機動力が首位との差に?
ラミレス氏はさらに「チーム得点圏打率が高いのでランナー2塁では得点効率が上がるが、主力打者の場合、送りバントがないので、ダブルプレーの確率とリスクが上がる。スピードがある選手がいれば、ヒットエンドランなどで1塁3塁の状況を作りやすい」と語る。
そして「スピードがある選手がいればそういう戦略が立てられるが、ほかのチームはベイスターズがそういった戦略をしてこないということを、わかっていると思う」と話す。
さらに「打撃が好調のときは今まで通りで問題ないが、不調になったとき、この問題が顕著になってくると思う。この違いが首位阪神タイガースと6ゲーム差(撮影当時)に繋がっているのかもしれないね」と分析した。
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■「もう少し盗塁を試みて」
その後ラミレス氏は投手陣について語ったあと、「一番の懸念材料は盗塁数だ。もう少し盗塁を試みてほしいね。やはりダブルプレーは避けたいからね」とコメント。
また「ヒットエンドランなどの戦略も加えれば、ダブルプレーも減ると思うんだ」と語っていた。