スタートアップ企業に家主が太っ腹な投資 「インドのシリコンバレー」に希望与える
家主がスタートアップ企業に投資をしたという出来事は、苦戦するIT企業に希望の光をもたらした。
スタートアップを試みるインド人男性が、家主から投資を受けたことを自身のツイッターに共有し、世間の人々を驚かせた。現地メディアである『NDTV』が報じている。
■家主からの投資
南インドのバンガロールに住むパワン・グプタさんは、インドで初のAIを活用した独身者向け婚活アプリ「Betterhalf」を立ち上げ、スタートアップを試みていた。
そんな中、家主のスシルさんから1万ドル(約140万円)の投資を受けたことを、WhatsAppのチャット画面とともにツイッターに投稿した。
家主はチャットに「私はあなたに投資しています」「頑張ってください。さらなる高みに到達することを願っています」と書いており、グプタさんは「ありがとう、スシル」と返している。
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■「素晴らしい資金」と大反響
グプタさんはツイートのキャプションに、「厳しいビジネス環境の中、家主に思いがけない投資家を見つけた。彼は最近私のスタートアップであるBetterhalfに1万ドル投資してくれた」「バンガロールの誰もが示す起業家精神には本当に驚かされる。インドのシリコンバレーには理由がある」と書いている。
この投稿はすぐに拡散され、「なんてクールなんだろう」「素晴らしい資金です。頑張ってください」「とても素晴らしいニュースです」などの多くのコメントが寄せられた。
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■ビジネスで苦戦する人々の希望に
バンガロールには世界的な大企業やスタートアップ企業が多く存在し、「インドのシリコンバレー」と呼ばれている。しかし相次ぐ人員削減などで企業や従業員は混乱しており、事務所や住宅の賃貸人は賃借人に対し神経を尖らせているという。
賃貸人が賃貸人に対し、 LinkedIn(ビジネス特化型のSNS)のプロフィールのみならず、IIT(インド工科大学)やIIM(インド経営大学)の学位を要求していることが問題視されているのだ。
そんな中でグプタさんの投稿は、多くのIT企業やそこで働く人々に希望を与えている。