5月は震度4以上が17回も… 「地震への備えは十分」は4割にとどまる
5月5日には能登半島で震度5強の揺れも。緊急地震速報が鳴ることも多い今、備えについて調べてみると…。
5月5日、能登半島を震度6強の地震が襲った。5月は、震度5弱の揺れが5回、震度4以上となると17回を数えた。緊急地震速報のアラームが鳴ることも多く、不安な日々を過ごした人も少なくないのではないだろうか。
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■家具の固定や防災袋の確認も
2011年3月11日の東日本大震災からは12年。2016年の熊本地震からは7年が経過している。大きな震災が起きると、家具の固定や防災袋の確認、食材ストックの賞味期限チェックなどをあらためて行う人も多いだろう。
しかし、身近で大きな災害がないときにはついつい後回しにしてしまいがち。有感地震が増えている今、どれくらいの人が十分な備えをできているのだろうか。
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■「十分な備え」は4割
Sirabee編集部が、5月25〜26日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「地震への備え」について調査したところ、「十分備えている」と回答したのは全体の43.0%。少なからぬ割合だが、過半数には至らなかった。
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■東日本では比較的多い
地震が多い日本列島だが、これまでに大きな地震が多く起きている地域や東南海地震が警戒される太平洋側エリアなど、地域差もある。
今回の調査結果も地域別に検証してみたところ、備えが十分と考える人が最も多かったのは、東京を含む南関東で52.3%。やや東高西低の傾向が見られ、北海道〜南関東までは5割前後。東日本大震災の教訓も活きているのかもしれない。
しかし、北信越以西では4割前後となり、九州・沖縄ではわずか29.4%にとどまった。
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■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)