ハードオフで「ジャンクじゃない」ジャンク品に遭遇 この正体は予想外すぎる…
ハードオフ店頭で遭遇したTシャツを思わず二度見。誰もが見覚えがあるも、驚いてしまうデザインが話題となっており…。
「もったいない」の精神は、我われ日本人が後世に紡いでいくべき美徳のひとつ。そんな崇高な精神を宿したリユース業界の代表格であるハードオフ店舗にて、思わず目を疑ってしまう商品が発見されたのだ…。
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■このジャンク品、綺麗すぎる…?
今回まず注目したいのは、とあるツイッターユーザーが8日に投稿した1件のツイート。
「ハードオフ ジャンクTシャツ、先行販売!!」と記された投稿には、ハードオフ店頭に陳列されたTシャツの写真が添えられている。
ツイート本文には「ジャンクTシャツ」とあるが、いずれのTシャツも非常に状態が良く、とても古着とは思えない。それもそのはずで、じつはこれらのTシャツはハードオフお馴染みの「ジャンク品」プライスカードをプリントした新品商品だったのだ。
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■ネットユーザーに馬鹿ウケ
多くのハードオフヘビーユーザーは、こちらの白と緑を基調としたプライスカードを見ると、まるで「パブロフの犬」が如く、体が反応してしまうもの。
(」゚Д゚)」📣お待たせいたしました!
ジャンクTシャツ(白ver)を販売いたします👕発売日:7月14日(金)を予定
販売店舗は画像よりご確認ください👀
これを来てあなたもジャンク品にならないか? pic.twitter.com/f4GzIxonPX— ハードオフ【公式】 (@HARDOFFofficial) July 10, 2023
実際、こちらのツイートにも「何としてでも欲しい」「ジャンクT、かわいすぎる…」など称賛の声が相次いでおり、完成されたデザインと認めざるを得ないだろう。
しかし、いくらデザインに自信があるとはいえ、新品のTシャツに「ジャンク品」とプリントするセンスは、明らかに正気の沙汰ではない。
そこで今回は、ハードオフを運営する「株式会社ハードオフコーポレーション」に詳しい話を聞いてみることに。すると、もはや「哲学の域」にまで達した、衝撃的な舞台裏が明らかになったのだ…。
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■それにしてもこの社長、ノリノリである
この他にも、様々なオリジナルグッズを展開しているハードオフ。これらの開発経緯について、担当者は「ほとんどのグッズが社長のインスピレーションにより製作されています。ジャンクTシャツは以前にも展開があり、2019年のモデルが最初になるかと思います」と説明している。
過去のモデルは今回とは異なり「黒い素材」を採用したもので、担当者は「ファンの方がご自作下さったデザインをお借りしました」「製作ロットは少なく、在庫が無くなったら終了、タイミングがあれば再生産、という形態でした」とも振り返っていた。
今回の販売に際しては社長から「ジャンクプライスを模したTシャツなら、プライスカードそのものと同じ『白』が良いのでは」という意見があり、デザインが決定したそう。個人的にも「白」を採用したことで、「ハードオフのプライスカードを巨大化させて着ている」感が、より強まったように感じられる。
ちなみに、前出のツイートを投稿したのは、何を隠そうハードオフコーポレーション代表取締役社長・山本太郎氏なのだ。この社長、完全にノリノリである。
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■「ジャンクTシャツ」でとんでもないミスが…
ハードオフユーザーからすれば、まさに「親の顔より見た」プライスカード。しかし当初よりこちらのデザインを採用していたワケでなく、徐々に徐々に洗練されて、現在のデザインへ至ったという。
なおハードオフは以前、こちらの「ジャンク品」デザインに関して、とんでもない「やらかし」をしでかした経験が。
担当者は当時の様子について「(黒の)ジャンクTシャツ制作の際、プライスカードの横線が消えてしまう印刷ミスに、発売直前まで気付けなかったことがあります」と説明する。
確かにこれは、並べてみると一目で分かる大きなミス…だが、転んでもタダでは起きないのがハードオフ。なんと、こちらのミスプリント商品に関しては「ジャンクTシャツのジャンク品」ということでプライスダウン販売し、見事乗り切ってしまったのだ。
担当者からの「ファンの方にも笑って頂き良かったのですが、当時はとても焦ったのを覚えています」とのコメントがじつに微笑ましい限りであった。
こうした細かいエピソード1つをとっても、ハードオフでは「もったいない」精神の極致「ものを最後まで大切に扱う」という考えを、何より大切にしていることが分かる。