『27時間テレビ』の成功が難しい理由 千鳥らに立ちはだかる歴史と構造
近年と過去の『27時間テレビ』をともに考察し、久々に復活する同番組の難しさの構造を分析する。
4年ぶりに復活した『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)が、22日から放送されている。ここまでの同番組を踏まえつつ、 展望を考察したい。
■『FNS27時間テレビ』の重み
『27時間テレビ』が千鳥・かまいたち・ダイアンのMCで4年ぶりに復活した。同番組は非常に歴史のある番組であり、復活にも非常に特別な意味がある。
4年ぶりに復活したと言っても、ただコロナ禍で休止していただけとも思えないだろう。まずは『27時間テレビ』を歴史的に振り返りたい。近年の同番組を振り返る。
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■近年の『27時間テレビ』
近年の『27時間テレビ』は、試行錯誤を非常に繰り返していた。4年前、19年の同番組は、2年間の収録での同番組を踏まえて、満を持しての生放送復活。しかしながら、視聴率は歴代最低の5.8%となった。
これは「生放送のお笑い祭りなど既に歓迎されない」という、視聴者の高齢化の結果であると言えるだろう。MCは、2年間の収録での同番組と同じく、北野武と関ジャニ∞の村上信五であった。
満を持しての生放送のお笑い祭りは、収録での2年間の教養・情報バラエティの同番組に負けてしまったのである。
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■「コア視聴率」と「お笑いのフジ」
このままでは『27時間テレビ』の復活は無謀であるが、4年間での変化では、だいたい50歳以下の視聴率である「コア視聴率」の台頭が要だ。
より無謀な挑戦に、お昼の帯番組のお笑い化である『ぽかぽか』(フジテレビ系)があるだろう。フジテレビの社長が、とんねるずの木梨憲武が真似することで知られる港浩一氏になったからか、フジは往年の「お笑いのフジ」を再生させようとしているようだ。
コア視聴率の台頭で、『27時間テレビ』が復活できるかどうかが注目ポイントとなる。