200万円かけた犬の着ぐるみ姿で散歩する男性 卒業文集には「犬になりたい」
リアルな犬の着ぐるみを着て、台車に乗って公園を散歩する男性。人々からは歓声が上がったが、犬たちの鼻は騙せないようだ。
「小さな頃から犬になりたかった」と語り、大金を費やした犬の着ぐるみを着て、四足歩行で公園を散歩する日本人男性がいる。
テレビや『NEW YORK POST』『Daily Mail Online』などの海外メディアに取り上げられ話題となっているが、本人は「周囲の人たちには知られたくない」と語っているという。
■犬になる姿を動画で公開
YouTubeで約5万人の登録者を抱えるトコさんは、リアルな犬の着ぐるみを着て、犬になりきる様子を動画で公開している。そんななか、最近アップした「犬の姿で散歩して他の犬と会ってみる」という趣旨の動画が広く話題を呼んだ。
動画では、日本で暮らすトコさんがコリー犬の着ぐるみを着て、公園を散歩している。これはドイツのテレビ局の取材を受けた際の映像とのことで、テレビ局の許可を得てYouTubeで公開しているそうだ。
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■しきりに匂いを嗅ぐ犬たち
犬になりきったトコさんは、話すことはできないし、人間のように二足歩行で歩くこともできない。ふさふさの毛に包まれた着ぐるみにはリードが付いており、取材陣の女性が隣でそれを引っ張っている。
四足歩行で歩き続けるのはさすがに骨が折れるのか、他の犬に会いに公園を歩き回るシーンでは、トコさんは手押しの台車に乗っていた。
犬の散歩をしている人々がトコさんの周りに集まり歓声をあげたが、連れられている犬たちは「これはなんだ?」と言わんばかりに、仕切りに着ぐるみの匂いを嗅いでいる。
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■日本製のオーダーメイド品
トコさんの変身を手伝ったコリー犬の着ぐるみは、特殊造形やコスチュームの製作を行う日本の会社にオーダーメイドで作ってもらったもの。製作期間は40日ほどで、トコさんは200万円ほど支払ったそうだ。
トコさんは、他の子供が「ヒーローになりたい」「魔法使いになりたい」と夢見るように、「犬になりたい」と思い続けてきた。その想いは強く、小学校の卒業文集に「犬になって外を歩きたい」と書いたほどだったという。
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■「情熱がすごい」と驚きの声
動画には、「着ぐるみが本当にリアルだ」「かなり変わっているけど情熱がすごい」「伝説的動画だ」などと驚きの声が寄せられている。
また、「人間は騙せるけどさすがに犬は騙せないね」「犬たちが不思議なものに触れて興奮している様子がとても可愛い」と、トコさんと他の犬の交流を楽しむ声も多く上がった。
動画は730万回も再生され、多くの人の目に留まっているが、彼は「友人や職場の人に自分の趣味を知られたくない」と語っており、着ぐるみを脱ぐ気はないという。