太田光、批判浴びる母校・日大の薬物問題対応に理解 「国家権力が入る前に…」

学生の大麻所持を把握するも、警察への報告が遅れたとして批判を浴びている日本大学の対応に、同校中退の爆笑問題・太田光は…。

2023/08/13 12:15


太田光

爆笑問題太田光が、13日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)にレギュラー出演。母校・日本大学の薬物問題に関し、大学の対応に理解を示した。



■批判を浴びた警察への報告遅れ

日大はアメフト部員が覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反で逮捕され、林真理子理事長ら役員が8日に記者会見を開催。

7月に大学の調査で寮から大麻の一部らしきものなどが見つかったが、警視庁に報告するまで12日もの空白があったことを「我々は捜査機関ではなく教育機関」「学生に反省させ自首させたい」などと説明していた。

だが、報告が遅れたことには世論の批判も多く、スタジオはこの点について議論。ここで、太田は会見で発せられた言葉を引用し、「大学は教育機関である、と」と前置きする。


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■「国家権力が入る前に…」

続けて、「取り調べなり学生に話を聞くのが第一であって、国家権力が入る前に、大学が学生に対していろいろ『この処分をどうするか?』っていうのを」「ややもすれば、国家に反することになるかもしれないけれども、大学がそれを学生に守るのっていうのは、あって然るべきだと思う」と持論を展開。

さらに、「それは日大じゃなくても、例えば、教育の場合でも、国家が思うような教育をしない場合、大学の自治の中でそれを守るっていうのは、大学は当然あって然るべきだし、刑事事件においてもそうだと思います」と続け、学内で対応しようとする姿勢に理解を示した。


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■太田の意見に反論が

一方、ゲストの大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏は、「大学自治の問題と今回の事案は、ちょっと違うっていうのがありまして」と太田に反論。

続けて、「真面目に勉強している学生、あるいは真面目にスポーツに取り組んでいる学生が『また日大』『薬物事件のね』と言われてしまう」「他の大学と同様に、警察に連絡をして早期の解決を図るべきだった」「そうすれば、こんなに大事にはなってなかったんじゃないかなぁと」など、早くから捜査に協力すべきだったと日大の対応に苦言を呈した。


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■「すぐ警察に突き出せっていうのは…」

だが太田はこれにも、「大事になるかどうかというよりも…」「薬物が出た、すぐ警察に突き出せっていうのは、それじゃ大学の意味がないじゃんと僕なんかは思っちゃう」と反論。捜査機関への報告より、まずは自主的な解決を図ろうとした日大側に理解を示した。

これに視聴者からは、「一番気の毒なのは、真面目に勉強や部活している学生達だ」「大学の自治と法令遵守をはき違えている」「学内で不正薬物が発見されたら、まずもって警察当局に届け出るのが当たり前」といった声が上がっている。

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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太

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