宇多田ヒカル、身内の死への考え方に反響 「胸に刻みたい」「救われた」
2013年に母親を自殺で亡くした宇多田ヒカルが「この10年で学んだこと」をつづった。
歌手・宇多田ヒカルが22日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。亡くなった身内への考え方を明かし、ファンの反響を呼んだ。
■10年間で学んだこと
2013年、歌手として活動した宇多田の母親・藤圭子(本名・宇多田純子)さんが自殺。
母親を亡くしている宇多田はきょう22日に「自死遺族の集会に通ってみた時期、精神分析、育児や創作を通して自分と向き合い続けたこの10年で学んだこといろいろ」と切り出したポストで自身の考え方をつづる。
まず「死に正しいも正しくないも自然も不自然もない。何かをすると決めた人間がそれを実行するのを周りがいつまでも阻止するのはほぼ不可能」と述べる。
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■先立たれて後悔する理由
その上で、「『ああしていれば』『なぜ気づかなかった』と自分を責めるのはまだ手放す準備ができていないから」と、自殺を止められなかったことを後悔する理由を説明。
「人が何を感じてどんな思いでいたか、行動の動機やその正当さなんて、本人以外にはわからない」と考える宇多田は「わかりたいと思うのも、わからなくて苦しむのも他者のエゴ」と続ける。
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■「受け入れる」ための方法
自殺の理由を「『理解できないと受け入れられない』は勘違い」であるとして、「『受け入れる』は理解しきれない事象に対してすること。理解できないと理解すること」と私見。
「人が亡くなっても、その人との関係はそこで終わらない。自分との対話を続けていれば、故人との関係も変化し続ける」と亡くなった人との関係への考えを記すと、「参考になるって思う人が1人でもいたら書いてよかった」とポストへの想いを伝えて、「みなさん良い1日を」と結んだ。
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■「心に染みました」と反響
宇多田のポストを見たファンからは、「大変参考になりました」「とても心に染みました」「胸に刻みたい」「すこし救われた気がします」と反響が集まった。
宇多田の意見を聞いて「父を亡くして7年、、私も自分自身と対話し続けようと思います」「分かりようのないことを分かろうとしちゃうから苦しむんだなあって思いました。『私には分からない』と言い聞かせてみます」と考え方を改めるファンも見られる。