中国依存から脱却してインド進出を強化する日本企業 しかしリスクも…
改正された反スパイ法など日本企業にとって中国でのビジネスはやりにくい環境に。しかし、インドには中国にない特有のリスクが。
米中対立や台湾情勢など、中国を取り巻く状況は悪化の一途を辿っている。
■中国依存を警戒し始めた日本の製造業
中国は日本にとって最大の貿易相手国であるが、日本企業にとって中国は以前ほど魅力的な進出先ではなくなっている。
スシローが中国進出を強化しているように、飲食業界に中国リスクを心配する声はあまり聞かれないが、製造業ではいつ部品が中国から輸入できなくなるかといった心配の声が拡がり、中国への依存を減らしていこうという動きが拡がっている。
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■インドが秘める大きな可能性
そのような中、最近インドが脚光を集めている。インドのGDPはすでに世界5位まで飛躍し、今後は日本を抜いて世界第3位になると予測されている。世界人口では中国を抜いて世界一となり、若年層の人口が多いことから、今後経済発展が期待される。
中国リスクを警戒する日本企業は、そのインドが秘める可能性に注目している。日本にいるインド大使も、今後インドに進出する日本企業の数を今の10倍にしたいと言及するなど、インドも日本企業の進出に大いなる期待を持っている。
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■インドにおけるリスク
しかし、インドには中国にはないリスクがある。その1つがテロだ。最近でもインドの独立記念日である8月15日直前、インドの情報機関が最大都市ムンバイでテロ計画があると注意喚起し、ムンバイ警察が市街地で厳戒態勢を敷いた。
インドでは頻繁にテロ警戒アラートが発信されており、近年インド国内では大規模なテロは見られないが、ヒンズー教徒とイスラム教徒の衝突な小競り合いは日常的に発生しており、治安面で懸念がある。
インドへ進出する際、日本企業は中国以上に日常的な治安情勢に注意する必要がある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)