「日大アメフト部大麻事件」は連帯責任か個人の責任か 男女で受け止め方に大差も

林真理子理事長らによる会見も批判を浴びた日大アメフト部大麻事件。その後、学生寮の再捜査も行われているが…。

2023/09/01 05:45


日大アメフト部寮

8月5日、日本大学アメリカンフットボール部員の学生が大麻取締法違反などの容疑で逮捕された。日本大学は8日、林真理子理事長らが記者会見を開いたが、その対応には批判の声も噴出。

また大学側は逮捕された学生個人の犯行としたものの、警視庁は22日にも東京・中野区のアメフト部学生寮を再び家宅捜索。他の部員も犯行に加担した疑いで捜査を進めていると見られる。


画像をもっと見る

■大学は無期限謹慎処分を解除

この事件では、大学が事態を把握してから警察に知らせるまで、いわゆる「12日間の空白」があったことや、大学が8月10日にもアメフト部の無期限謹慎処分を解除したことなどが、波紋を拡げた。

なお、日大が1部に加盟している一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟は、日大を当面の間、出場資格停止処分としている。

大学と連盟でも対応が分かれている、事件に対する責任の取り方。個人の犯罪として組織には関係がないのか、組織として連帯責任を取るべきなのか。世間はどのように受け止めているのだろうか。


関連記事:和田アキ子、日大の大麻事件で隠蔽の意図を推測 「表に出ないっていうふうに…」

■7割弱が「個人の責任」

Sirabee編集部が、8月27〜29日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「日大アメフト部大麻事件」について調査したところ、「連帯責任を取るべき」との答えは32.8%。

「個人の責任だ」との回答が圧倒的に多く、67.2%を占めた。学生寮の再捜査は行われたものの、現段階では逮捕者が1名のみであることも影響しているかもしれない。

日大アメフト部大麻事件


関連記事:太田光、批判浴びる母校・日大の薬物問題対応に理解 「国家権力が入る前に…」

■男性は連帯責任派も多い

ただ、今回の調査では、男女差が顕著に現れている。男性では40.6%が「連帯責任を取るべき」と回答。

男性は、体育会系の縦社会文化を身をもって体験している人も多く、「この事案が個人の問題であるわけがない」と感じている人も少なくないようだ。一方、女性で連帯責任を求める人は25.6%にとどまった。

日大アメフト部大麻事件


関連記事:永山絢斗が逮捕された大麻 欧米では解禁進むも4割は「最後の1国になってもノー」

■執筆者プロフィール

タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)

・合わせて読みたい→永山絢斗が逮捕された大麻 欧米では解禁進むも4割は「最後の1国になってもノー」

(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年8月27日~8月29日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)
大麻日本大学
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング