高校球児の髪型は「丸刈り」か「自由」か 8割を占めた答えは…
「エンジョイベースボール」を掲げた優勝した慶應義塾高校。自由な髪型も話題となったが…。
神奈川県代表の慶應義塾高校が107年ぶりの日本一に輝いた夏の甲子園大会。選手たちは最後までのびのびと楽しそうにプレーし、森林貴彦監督率いる「エンジョイベースボールの勝利」と高く評価された。
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■なぜか高校球児のトレードマークに
高校球児といえば、これまでは「丸刈り」がトレードマークのようになっていたが、慶応高校は髪型も自由。
丸刈りにするとプレーに何か良い影響があるのだとすれば、大学野球でもプロでも、またMLBなど世界でも野球選手は丸刈りになるはずだが、丸刈りにしているのはなぜか日本の高校球児まで。意味がわからない不思議な慣習だ。
今回の大会でも、慶応など一部を除いて丸刈りのチームが目立ったが、世間はどのように見ているのだろうか。
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■8割が「髪型は自由に」
Sirabee編集部が、8月27〜29日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「高校球児の髪型」について調査したところ、「丸刈りを徹底すべき」と答えた人はわずか2.9%。
「丸刈りが理想だが本人が判断すべき」は17.5%。慶応高校のように「自由にすべき」という意見が最も多く、79.6%とほぼ8割を占めた。高校野球の世界と世間の常識は、もはや完全に乖離しているようだ。
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■若い世代ほど自由派
全体では8割を占めた「髪型自由派」だが、世代によってはややバラつきもあるようだ。自由派が8割を超えたのは、10〜40代。とくに、10〜20代では9割に迫った。
一方、年齢が上がるほど自由派は減少し、60代では66.7%に。それでも圧倒的多数を占めている。日本では歴史と伝統あるスポーツであるものの、今回の慶応高校の躍進もひとつのきっかけに一部の慣習には見直しが進んでもよい頃かもしれない。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)