オリックス山本由伸が2年連続ノーヒットノーランの快挙達成 宮城大弥も二桁勝利で優勝マジック10に【週刊バファローズ】
2年連続でノーヒットノーランを達成した山本由伸。「最後の1人までドキドキだった」とコメントし…。
先週のオリックスは今季最後となる神戸での公式戦は2連敗を喫したものの、千葉では2位の千葉ロッテに2連勝し、優勝マジックを10にまで減らしている。千葉ロッテとの初戦ではエース山本由伸が戦後初となる2年連続のノーヒットノーランを達成。チームの士気をさらに上げた。
■2023オリックス・バファローズ戦績 9.5-9.10
対 埼玉西武ライオンズ
兵庫・ほっともっとフィールド神戸
9.5
●オリックス(曽谷)0-3(松本)埼玉西武○
9.6
●オリックス(黒木)3-4(今井)埼玉西武○
対 千葉ロッテマリーンズ
千葉・ZOZOマリンスタジアム
9.8
オリックス(雨天中止)千葉ロッテ
9.9
○オリックス(山本)3-0(美馬)千葉ロッテ●
9.10
○オリックス(宮城)3-1(佐々木朗)千葉ロッテ●
※(カッコ)内は先発投手。
※通算成績はオリックス122試合73勝45敗4分けの首位。2位の千葉ロッテマリーンズとは12ゲーム差。優勝マジック10。(2023.9.10現在)
関連記事:山本由伸「全力で最後まで頑張ります」 負けないオリックスついにマジック点灯【週刊バファローズ】
■山本由伸が82年ぶりの快挙
今季はここまで神戸で負けなしだったオリックスだが、初戦はルーキーの曽谷龍平が5回を無失点の好投を見せるも8回に阿部翔太が味方のエラー絡みから崩れてしまい3失点。貧打の打線にこの3点は重くのしかかり、神戸で初の黒星を喫してしまう。
2戦目はブルペンデーとなり黒木優太が先発し3回を1失点で降板。打線は8回にノーヒットで3点を返すがあと一歩及ばす連敗。
チームは異動日に千葉へ。初戦は台風13号の影響により中止となり、2戦目の先発は初戦に予定されていた宮城大弥ではなく、エースの山本由伸が予定どおりに先発。
この山本が圧巻のピッチングを披露。2四死球を与えただけでロッテ打線をノーヒットで封じ込み、打線は杉本裕太郎が3ランで援護。今季初完封となる山本は2年連続でノーヒットノーランを達成した。
2年連続の達成はNPBで82年ぶり、2リーグ制になってからは初となる快挙。NPBでは通算100度目のノーヒットノーランとなった。
関連記事:オリックス投打が噛み合い三連覇へ猛前進! 2位ロッテと5ゲーム差【週刊バファローズ】
■「今はほっとしています」
山本は「最後の1人までドキドキだったので、今はほっとしています。9回のマウンドに上がるときから、すごい歓声をいただいていたので、気持ちよく投げることが出来ました。本当にありがとうございます。きょうは立ち上がりからテンポよくいけましたし、途中までランナーを出していなかったことも気付いていましたけど、フォアボールを出してしまったので、切り替えてなんとかリードを守ろうと投げた結果がいい結果になってくれてよかったです。試合に入ってからはボールをしっかりと操れていましたし、若月(健矢)さんの配球もすごく合っていたので、すごく助けられました」と笑顔で大記録を振り返っていた。
そんな山本から「明日は宮城がノーヒットノーランをやりますので」とエールを贈られた宮城が3戦目にスライド登板。ロッテは佐々木朗希が復活登板で即先発をする。
同い年でWBCでも仲の良さが話題となった2人だが、ここまでの対戦は宮城に勝ちがついていないだけに、ここは勝っておきたいところ。佐々木朗を苦手としている打線は初回に森友哉が通算1,000安打となるタイムリーで先制する。
最近好調の宮城はこの1点を守り切ると8回に西野真弘がタイムリーを放ち追加点が入り、最終回は平野佳寿がピシャリと抑えてチームは連勝した。