『形から入ってみた』『LOVE by A.I.』が快挙 「コンテントアジア賞」同時受賞
TBSのバラエティ番組『LOVE by A.I.』『形から入ってみた』が、「コンテントアジア賞2023」で銀賞・銅賞を同時受賞した。
8月24日開催の「コンテントアジア賞2023」のベストファクチュアルエンタテインメント部門で、TBSのバラエティ番組『LOVE by A.I.』と『形から入ってみた』が銀賞・銅賞を受賞した。
■「コンテントアジア・サミット」
アジア最大規模のエンターテインメント業界誌である『コンテントアジア』が毎年開催している国際テレビ番組見本市「コンテントアジア・サミット」。それに併設される形で2020年に始まったのが「コンテントアジア賞」だ。
今年もアジア各国から選抜されたエンターテインメント・ビジネスの関係者が審査員となり、アジアで制作され2022年4月以降に放送された数多くの注目コンテンツが厳正に審査された。
第4回となる今年の授賞式はタイのバンコクで開催、授賞式の様子は世界中に配信され、アジア各国の視聴者や業界関係者のみならず、近年注目度を増すアジアの有力コンテンツ発掘に力を入れる欧米の業界関係者が視聴した。
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■海外の賞レースで快挙
今回、同部門で第2位、第3位を受賞した『LOVE by A.I.』と『形から入ってみた』。
TBSからはこの2番組に加え、ベストアジアドラマ部門にて金曜ドラマ『100万回言えばよかった』がノミネート、日曜劇場『アトムの童』が最優秀賞に輝いており、アジア中から数多くのコンテンツ企業が集まる中で存在感を見せた。
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■『LOVE by A.I.』
『LOVE by A.I.』は、世界的に大ヒットしているバラエティ番組『The Masked Singer』の米版プロデューサー、クレイグ・プレスティス氏が率いる制作会社のSmart Dog Media社とTBSのクリエイターが番組フォーマットを共同開発するプロジェクトの作品。
出会いを求める男女が膨大なプロフィールデータを元に A.I.によって「運命の人」と判断された相手とデートを重ね、カップルが成立するのかを追う恋愛ドキュメンタリーだ。世界に向けてフォーマット販売を展開している。
『LOVE by A.I.』をプロデュースした松原拓也氏からコメントが届いている。
松原氏:このたびはありがとうございます。『LOVE by A.I.』は、“海外でヒットする番組フォーマットを開発する”目的として、米・プロデューサーのCraig氏、現・グローバルビジネス部と議論を重ね制作しました。
“海外に売るために番組制作をする”というはじめての試みでしたが、実際に地上波で放送し、カンヌの国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」で発表イベントを行うなど、多くの方の協力のもと成立した番組でもあります。改めて、この場を借りて御礼申し上げます。
2020年にA4の紙に書いたペラ1の企画案が、こうしてアジアで賞を取れたことは個人的にもうれしく、日々の制作業務の励みにもなります。
この賞を以て今後のセールスに勢いがつけば良いですし、日々、地上波放送で数字と戦っている中“こんなパターンの番組制作があるんだ!”と、番組制作の可能性を感じるポジティブなニュースであってほしいと思います。ありがとうございました。
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■『形から入ってみた』
『形から入ってみた』では、“形から入る”という言葉に着目し「人は形から入ってみたら中身まで変わることはできるのか?」というテーマに沿って悩める女性たちのオーディションを実施。
選ばれた人=「形ガール」に1か月間、お題に沿った生活スタイルに挑戦してもらい、その様子を密着取材して変化を見守っていくという、女性を応援する実験番組だ。MCのかまいたちが「形ガール」の挑戦を見守る。
『形から入ってみた』をプロデュース・藤野信樹氏からコメントが届いている。
藤野氏:栄誉ある賞をいただき、大変うれしく励みになります。「人は形から入ったら中身まで変わるのか?」という日常にある素朴な疑問を実験・検証する内容でしたが、コンセプトからして海外の方でも馴染みやすかったのかと思います。
悩みを抱える人たちが様々な「形」にチャレンジしてもらうことで変わるきっかけになったり、踏み出せなかった一歩を後押しできるような応援番組でもあるので、今後、海外でも放送されるとうれしいです。このたびはありがとうございました!
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(文/Sirabee 編集部・ほさかちよこ)